2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アニメーション「電脳コイル」で最も注目すべきはその身体性へのこだわりだ。ネット環境を近未来の子供達にとっての“原っぱ”、つまりフィールドとして捉え、そこで展開する子供たちの心理関係を描いているこの作品は、様々なITガジェットをちりばめながら、…

アトリアでの展示に関して。今回、僕はキャンバスを会場の床に近接するように展示した。質問されることが多かったので、とりあえずの材料(作者が“解答”を持っているのではないので、こういう言い方になる)を書いておく。構造としてはあくまで壁にかけてい…

アトリアでの展示が無事終了しました。御来場頂いた皆様に御礼申し上げます。また、併せてアトリアのスタッフの皆様、企画者の増井さんにも改めて感謝いたします。ありがとうございました。古谷利裕さんが、「偽日記」でコメントを下さっています(6/23のtxt…

アトリアの搬入をしてきた。ぼくにとって殻々工房での展示は思いのほか大きな経験だったことがよくわかったのは作品設置の時で、要するに空間の広がりや壁面の質をじっくり観察して、白いキャンバスに絵の具を置くように作品の位置を確定してゆく、その感覚…

昨日は「うきぐも」展のサブ会場ギャラリーの搬入と展示をしてきて、明日はメイン会場のアトリアの搬入となる。昨日の展示の結果を見て自分で思ったのだけど、もしかすると僕は絵画の「外部」に立っているように見られるかもしれない。ただ、僕は自分が絵画…

アトリアでの展示まで1週間を切った。普段の個展なんかと違うのが、自分とは異なった場所に「主催者」がいる、ということで、何が困ると言って出品点数や作品タイトルなどを事前に有る程度伝えることを求められる。なにしろ僕は当日の展示作業が終わらないと…

東京芸術大学の陳列館で行われている「《写真》見えるもの/見えないもの」展が面白かった。美術館で開催中の「パリへ」展とコレクション展を見に行く事が主目的だったのだが、格としては上の美術館での展示物、ことに「パリへ」展での作品が、いくつかの例外…

損保ジャパン美術館でペルジーノの展覧会を見て来た。保存状態を含めた精度の高い作品は1点しかないため、展覧会としては充実しているとは言えない。しかし、それでも日本でペルジーノが見られるのは貴重な機会だし、全面的に本人の手が入っているわけではな…

森美術館でコルビジェの展覧会を見て来た。ずいぶんと工夫が凝らされ、またお金も十分にかけた企画のようで、資料と模型と写真の羅列になりがちな建築家の展覧会としては見ごたえがある。ことにコルビジェのアトリエ、集合住宅の代表作であるユニテ・ダビタ…