2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

時間がたってしまったけれど、「印象派の巨匠ピサロ展」という展覧会を見ていた。率直に言ってあまり充実してはいなかったのだけれど、奇妙な記憶の残り方をしている。まず気になったのがピサロ筆とされていた、いくつかの作品のダメさ加減だ。もちろん、こ…

・子供が生まれて1年が経って、最近ようやく歩き出しそうな気配がかんじられつつも、なかなか一歩を踏み出さない。ここは一つ、ちょっと目新しい刺激のある場所に連れて行ってみよう、といった動機であらかわ遊園というところに行ってみたりもした。 ・もっ…

少し前のことになるのだけど、損保ジャパン東郷青児美術館にジョットの展覧会が来ているというので行っていた。もちろん、日本にそう簡単にジョットがくる筈がないのだし、「ジョットとその遺産展」と題されていれば、実質的にはジョットというよりはその周…

モーリス・ルイスのオペレート・モデル

先に触れたモーリス・ルイスの「アンビII」は、〈ヴェール〉で薄く重ね合わされていた色彩の層が、はっきりと分離された作品だ。この「分離」に必要だったのが「奥行き」で、層が圧着され混ざり合って混濁した〈ヴェール〉の各レイヤーを、おのおの手前-奥に…

川村記念美術館の今回のモーリス・ルイス展は、全体に素晴らしい。多くが国内の(もちろん川村記念美術館所蔵のものも含む)コレクションであり、作品点数も15点と、決して大量にルイスの作品が見られる訳ではないのだけど、三つの主要なスタイル〈ヴェール…

川村記念美術館で見ることができたモーリス・ルイス「アンビII」について。1959年に描かれている。縦248.9cm、横360.7cmの大きさがある。キャンバスにアクリルで描かれている。画面の上から下に向けてステイン(染み込み)された赤褐色、あるいは茶色の絵の…

少し前から、やや更新が途絶えていた「組立」blogを再起動しています。最新エントリは「オバマは日本のブッシュになるか」。 http://d.hatena.ne.jp/nagase001/20081105 なんで美術家がこんな記事を書いているのか?といえば「組立」を追って下さっている方…

土曜日は日光がとてもきれいで、うちのアパートの周囲の緑は黄色がかって輝いていた。こういう日に、川村記念美術館にモーリス・ルイス展を見に行く、という思いつきができた自分は幸せだと思う。佐倉についた時刻は午後3時で、もう太陽が低くなり始め黄色味…