2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

銀座のギャラリーなつかで多田由美子展を見てきた。多田氏の展示は昨年の九月に茅場町のGallery≠Galleryで見ているが(参考:id:eyck:20070921)、作品の成り立ち方はほぼ同じながら、その有り様に変化も感じた。具体的に書けば、キャンバスに主に風景、しか…

絵画において、画面の四角いフレームが最初から前提されていて、その上で「自由」で「自律的」に描くことは何の苦もないし、また往々にして「自由」で「自律的」だと自分が感じている時というのは、なんのことはないフレームに抵触しない範囲でしか動いてい…

photographers' galleryで北島敬三写真展「PORTRAITS 1992-2007」。会場は二つに分かれている。大きい方の空間では真っ白い背景に正対した男性が1人、横長の画面中央に白いシャツを着てバストショットでカラーで写っている。同じモデルが同じフォーマットで…

埼玉県立近代美術館で熊谷守一展。熊谷には自分の子供の死を主題とした絵が数点あり、うち長女・萬の死に基づいた2点「ヤキバノカエリ(1948-55)」「萬の像(1950)」がこの展覧会でみられる。また、私は去年訪れた大原美術館で「陽の死んだ日(1928)」を見…

ずいぶん時間がたってしまったけど、上野の西郷会館内にあるレストラン「聚落台」に行ってきた。西郷会館は土浦亀城による建築で、銀座シネパトスの入っている三原橋センタービルや立田野ビルとならんで現存する土浦建築の貴重な例だ(参考:id:eyck:2006050…

「組立」専用blogより転載 http://d.hatena.ne.jp/nagase001/20080318 「組立」対話企画・磯崎憲一郎×古谷利裕「組立」では、小説家の磯崎憲一郎氏と古谷利裕の公開対話を行います。●ゲスト/磯崎憲一郎さん 1965年生まれ 2007年、「肝心の子供」で文藝賞受賞…