2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「組立」専用blogにて対話企画・磯崎憲一郎×古谷利裕の予約を本日より受付け開始しました。 受付を終了いたしました。多数のご応募ありがとうございました。(5/1)

ブラッシュストロークの現在地点(2)

1996年の灰塚アースワークスに参加し岡崎乾二郎の近くにいながら「日本における抽象」から距離を置いていた山内崇嗣(1975-)は、日本というローカルな場所での「アート」にシニカルな視線を寄せ、その「悪い場所(椹木野衣)」におけるズレた感覚に基づいて…

ブラッシュストロークの現在地点(1)

要はブラッシュストロークからの距離をどう取るのか、どのように扱うのかの問題なのだと、とりあえずは言い切ってしまおう。今の日本の美術状況において、もっとも事態をはっきりさせる切り口は、絵画におけるブラッシュストロークなのだと、これも簡単に言…

さらに追記

福居さんより再度丁寧な御指摘を受け、修正しました。5/12永瀬付記

更に追記

福居伸宏さんより、このエントリに対する「疑問」がある旨指摘を受けました。 http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080507#p3。 応答は以下です。 http://d.hatena.ne.jp/eyck/20080507 なお、アート・インディペンデント・メディアに関しては、以下のような活動…

更に修正

A-things西原功織展に関してアップロード時の展覧会期間+作家名の誤りを、A-thingsからの指摘で修正しました。失礼しました。4/21永瀬付記

修正そのほか

2/4のエントリ内における、ベーコンの評価のありように関して、メールにて誤認を指摘されました。そこでエントリ内にその内容を追記しました。 http://d.hatena.ne.jp/eyck/20080204 御指摘に深く感謝します。なお、先日のエントリ内のスペルミスも合わせて…

アート・インディペンデント・メディアの状況(2)

美術の、社会学や文芸批評、オタクカルチャーと違う独自性が「展覧会」というメディアを持つことだ。「展覧会」が、単なるショーあるいは個人のプレゼンの場ではなく、一種の批評メディアであることを意識的・無意識的に捉え実践していた人は少数ながら存在…

アート・インディペンデント・メディアの状況(1)

既存のメディアが弱体化して、そこにwebやフリーペーパー、自主運営スペースなどのインディペンデントメディアが侵食しているなんていう構図は、いまやわざわざ書くまでもない前提になっていて、むしろ焦点はそういった「大文字のメディア」に代替しつつある…

「組立」専用blogに、磯崎憲一郎さんと古谷利裕氏、そして私の間で交わされたメール上の雑談を公開していこうと思います。まずは1通目。 http://d.hatena.ne.jp/nagase001/20080416 ささやかな内容で、とうてい緻密とは言えないものですが、その分少し面白い…

●バッハの音楽はほとんど問題なく美しいと感じる。しかし、それ以前に遡るととたんに怪しくなる。12-3世紀のゴシック期の音楽、例えばフランスのノートル・ダム楽派になるとかなり奇妙な感じがする。多声音楽は興味深く聞く事はできるのだけど、それは教養と…

ややマニアックな話。ここしばらく、油絵具の様々な白を使っている。普通に組成別にジンクホワイトやチタニウムホワイト、シルバーホワイトetc.を使いわけるというのもあるけど、なんと言っても白ほど各メーカーの差がはっきり出る色はないと思う。絵の具は…

大学に入った時期の事は今でもとても良く覚えている。春の、むんわりした暖かい空気とか、どこかしら香っていた花の気配とか、芽吹きはじめた緑とか。八王子の丘陵地にキャンパスがあったから、そういう、4月の気象の変化がとてもビビッドに感じられた。さえ…

最近すっかり電源を入れなくなったテレビをふとつけてみたら漫画家の西原理恵子氏が出ていた。教育テレビの福祉関連の番組で、昨年がんで亡くなった夫の鴨志田穣氏が長く患っていたアルコール依存症について話していた。鴨志田氏はアルコール依存症は直した…