2009-01-01から1年間の記事一覧

メールアドレス変更のお知らせ

ブログの上部に記載しましたが、新アトリエへの引っ越しにともないメールアドレスが変わりました。 nagase@zc5.so-net.ne.jp どうぞよろしくお願いいたします。 放置しているwebサイトですが、これは年内で削除される予定です。新たなURLで再構築を考えてい…

個展終了しました

殻々工房での個展が無事終了いたしました。ご来場下さった方、気にかけて頂いた方、ありがとうございました。 本年の活動はこれで終わりです。後は「組立」がどうなりますか。具体的な進展は年越しになりそうですが、いろいろと深く静かにやりとりしておりま…

・6年住んだ部屋を、引っ越しをしてから掃除しに行った。おおかたの事は昼間に配偶者が済ませていたけれど、終わらなかった所や自分が製作していた部屋等を手入れしなければならない。防汚処理をしていたからそんなに激しい汚れはないと思っていたけれど、そ…

アトリエ(兼住宅)を自前で持つことは経済合理性がない。郊外の既存の建物・住居の空家率は上がっている(逆に都心ではより集中的に需要が増す)から、そういった空家を上手く安く調達する、あるいは複数人でシェアしてゆく、といった形態がリスクが少ない…

アトリエを新設しました。

ハイデッガーを読んでいる時に「組立」が進行し始めて、ちょっと勉強してることをメールで(得意げに)書いたら突っ込まれて、やはりデリダやドゥルーズ読まなきゃダメなのかと思って、とりあえず「構造と力」を読んだら、その後なぜか新潮文庫の「ソークラ…

・芸術は語だ。それ以外の言明は偽である。あらゆる思考、メッセージ、個々の具体的な「作品」、それらに先行して芸術という語がある。これは時間的な転倒を表面化させる。芸術という語が産まれる前の芸術、例えば先史時代のそれは、芸術という語の後に遡行…

「化物語」に見る(母)親と家族、親密圏の怪異性

西尾維新「化物語」シリーズを読み終えた。先のエントリ(参考:id:eyck:20090911)で私は前日譚「傷物語」後日譚「偽物語」に倫理性とその歪みを見たけれど、シリーズを通した基底に流れていたのは、少年や少女、つまり子供が逃れられない「親」の化物性=…

東京都現代美術館のレベッカ・ホルン展で見られたオブジェクトはどれも「軽い」。逆さに宙に浮いたピアノ。細い金属機器に取付けられた鉛筆、ナイフ、男根、鴉の羽、楽譜その他。高所に設置されたペインティング機械。浮遊する光の文字。反重力的な、風船の…

東京都現代美術館で「MOTコレクション 特集展示・岡崎乾二郎展」。単に良い作品を見た、というだけではない。良いというなら、先に久しぶりに再開された根津美術館の「那智瀧図」の公開だってあったのだし、もちろん東京国立博物館での伊藤若冲や永徳の展示…

・14日、15日と那須に行ってきた。天候が不安だった14日は、東北自動車道上で空が明るくなってきて、平地がいたるところで鮮やかに紅葉している栃木県北部に来た頃には、光が雲の間から差すようになってきた。那須I.C.から一般道に降りたら、殻々工房までは…

自分の個展が開催中ですが、新しい「組立」がゆっくり始まっています。 http://d.hatena.ne.jp/nagase001/ 「組立」は最初、なんのビジョンもありませんでした。ただコンセプトとインスピレーションだけはもの凄く明確にあって、第一回展で、そのインスピレ…

昨日、川口市芸術奨励賞というものを頂きました。これまでの活動を支えて下さった皆様に感謝します。

POLA MUSEUM ANNEX、という施設が銀座にできて、先日まで「美術を変えた9人の画家」展と題してポーラ美術館の所蔵作品を展示していた。モネ、ルノワール、セザンヌ、シニャック、ゴッホ、シャガール、フジタ、ブラック、ピカソといったラインナップだった。 …

芸術家は政治や社会制度に関わらないものだ、という通念は、それが存在するところではごく強力なイデオロギーになっている。同時に、そういう態度を批判するとき、芸術は政治に、あるいは「現実に」コミット“すべき”だという言い方があって、これも違うと私…

・上山さんとのやりとりの中で、改めて「ボルテージとテンション」について考えたのだけれど(参照:id:ueyamakzk:20091020)、これがある程度「身体性」に関わる問題系である、という連想はすぐに働く。そして「身体性」は絵画においてブラッシュストローク…

上山和樹さんのblogにて、とてもインスパイアされる形で私の個展を紹介していただきました。 http://d.hatena.ne.jp/ueyamakzk/20091018 私には、このエントリが単にオンライン上で、かつて意見交換をしたことのある相手への儀礼的なtxtではないと感じられま…

殻々工房blogに、現在開催中の個展の記事がエントリされました。 http://karakarakobo.seesaa.net/article/130273572.html 以下引用。 さて、世界内存在(In-der-Welt-sein)がそのなかで生じている当の根本構造を見ることが重要です。世界はどのようなもの…

殻々工房の展示作業は昨日無事終了、初日を迎えることができました。 ・12日。朝は8時過ぎにのんびり起きて、長男に朝食を食べさせる(納豆御飯。配偶者は納豆が嫌いで手を出さない)。着替えをして、配偶者が自宅で仕事をする時間が必要なので、その間しば…

・個展まで1週間を切った。作品はそろっているので、あとは梱包し、輸送するだけ。またDMの発送が遅れているのでこれを順次消化してる。淡々と進めればいいのだけど、私はこういった作業が得意ではないので、なまじ作品に向かっている時より肩が凝る。殻々工…

永瀬恭一個展「ノートの終わり・ノートの始まり」

Bar+Gallery殻々工房 2009年10月12日〜12月26日 18:00-24:00(Food Last 23:00) 11月14日と12月26日の午後1時〜5時はギャラリータイムとして営業いたします。 定休日:木曜日 10月24日は臨時休業します。 他にも都合により臨時休業する場合があります。遠方…

※9月24日にエントリしたものですが、他の記事との兼ね合いで読みにくいと判断し、加筆・修正して再エントリしました。

国立西洋美術館で「古代ローマ帝国の遺産」展。平日の午前中にのんびりと見ようと思って行ったら開館直前の西洋美術館前には既に10人くらい並んでいた。私は門が開くまでぶらぶらしようと文化会館のわき、正岡子規記念球場の前を通って摺鉢山古墳に登り(お…

東京国立近代美術館のゴーギャン展を見たのは先々週だっただろうか。少し意外だった。「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」が、あまり良くなかったのだ。この作品はゴーギャンの代表作とされており、実際今回の展覧会の目玉として…

なぜか今になって以前書いた「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」に関する記事にブックマークがついている(参考:id:eyck:20090521)。なぜ今なんだろう?そういえば先日教育テレビの50周年記念のミュージカル番組があったけれど、その関係だろうか。…

西尾維新の小説「傷物語」と「偽物語」の上巻を読んだ。この2作品は単純なジュブナイルとしては消費しにくい。テレビアニメ「化物語」を見て良くできているなぁ、と驚いて(リミットアニメとして妙に洗練されている)、そのストーリーに興味が湧いたので原作…

長澤英俊展を、埼玉県立近代美術館と川越市立美術館で見てからだいぶ時間が経ってしまった。もう一ヵ所、いくつかの作品が展示されている遠山記念館は未見で、少し半端な状態だ。この作家が素材として扱っているのは重力や時間、距離、関係といったもので、…

夏の思い出。

・7月。私の配偶者は駐車場にいた。1歳7ヶ月の長男は親が持つものを何でも欲しがっていて、与えなければグズる。車のキーなどは彼の大好きなものの一つで、相対的に害がないため、それまでも与えることが多かった。その日も彼はキーを持たせてもらっていた。…

東京藝大美術館で「コレクションの誕生、成長、変容」展。藝大開校以来のコレクションを岡倉天心、正木直彦、黒田清輝、平櫛田中由来の4章に分けて展示したもので、やや雑多な感があったものの、面白かった。既に何回か見た事のあるものも多かったけれど、や…

東京国立博物館で「伊勢神宮と神々の美術」展を見て来た。通常、東博でのこの手の企画展では平成館の4室全部を使うのだが、今回はその半分の床面積しか使わないこじんまりした展示で、内容も地味だった。恐らく目玉は4つのバリエがある伊勢参詣曼荼羅なのだ…