2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

・私にとって美術とは計量可能な事物からの唯一の離脱としてあるのかもしれない。量や交換とはコミュニケーションや経済を含んだもので、だとするならそれは今の環境の大部分を覆っている。 ・だから、美術はけしてコミュニケーションを誘発するツールだった…

上山和樹さんとのメールlog公開

「組立」専用blogでは予告していた上山和樹さんとのメールlogの公開を開始しました。5回にわけて連載します。ひきこもりに対する実践的思考と、美術制作の現場(という言い方が僭越なら一人の作り手の現場)がリンクされた、その経緯を、ほぼそのままの形で…

金曜日には、駒場の東京大学までロスコに関する公開イベントに出かけたのだけど、どうしても仕事が終わらず、6時開始なのに到着したのは7時過ぎになってしまった。構内図で会場の位置を確認したのだけど、会場であるべき建物に着いても戸が閉まっている。う…

NHK教育テレビの話続き。「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」を初めて見たときはひっくり返った。 http://www.youtube.com/watch?v=y-ZvqdA3yAs 私の配偶者がいつの間にか歌を覚えていて、放っておくと踊りかねない(いっそのことフルで覚えて欲しい…

国立西洋美術館で「ルーブル美術館 17世紀ヨーロッパ絵画」展。クロード・ロランという画家にはちょっと懐かしい(そして少し恥ずかしい)思い入れがある。小学生か中学生の時だったけれども、当時家でとっていた読売新聞の名画紹介、みたいな日曜日版の別紙…

NHK教育テレビの「おかあさんといっしょ」をはじめとする幼児向けの番組が面白い。「にほんごであそぼ」なんかはかなりの良質な内容で、野村萬斎のコーナー(変な仮面かぶった黒子といっしょに「ややこしや ややこしや」とか言いながら芭蕉の句などで遊ぶ)…

川村記念美術館で「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」展を見て来たのは少し前のことで、その印象を文字にするのが難しい。この美術館と、イギリスのテイト・モダン、ワシントンのナショナル・ギャラリーが持つシーグラム壁画(30点中15点)を合わせて展示してい…

東京国立博物館で「国宝 阿修羅展」。興福寺の阿修羅像を含む八部衆立像、それと並んで十大弟子立像を中心とした展覧会。平日の午前中に行ったのは正解で、十分混雑していたものの、なんとか納得いくまで見る事ができた(一番状況がいいのは夜間開館の時だろ…

損保ジャパン東郷青児美術館で「没後80年 岸田劉生−肖像画をこえて−」。東京国立近代美術館の常設で「麗子肖像」等を散発的に見ていたことはあっても、岸田劉生の作品をまとまった形で見るのは初めてになる(そういえば大原美術館でもぽつぽつとだけ見ていた…

TOKYO ART MUSEUMでPhilosophiae naturalis principia artificiosa -自然哲学としての芸術原理- 第4回 松浦寿夫展を最終日に見て来た。松浦氏については先のなびす画廊での個展(参照:id:eyck:20090120)で、その色彩の繊細な組織のされ方が印象的であった…

「組立」期間中から終了後の今にいたるまで、上山和樹さんと私の間で続けられているメールでの対話が部分的に公開されていることを「組立」専用blogでご紹介しました。こちらの「paint/note」でも、主に私の問題意識について書いておきたいと思います。 上山…