2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

旧フランス大使館でNo Man’s Land展を見た。とは言っても、私はこの展示の全体を見きれていない。なんというか、良くも悪くもむちゃくちゃな展示で、かならずしもゆったりしたスペースではない旧庁舎(廊下や部屋は特に広くないし、またたくさんの観客がいた…

マンガ「よつばと!」を読んでいて、やばいな、と思った。ほとんどここには「何もない」。それはこのマンガがくだらないとか空虚だ、ということではない。積極的な意思に基づく洗練された技術が駆使されて「何もない」ことを目指された作品なのだ。ある町に…

私は「本」というメディアにフェティッシュな固着がない。そういう人間はアーティストブックという言葉にも概してロマンを持たないものだと思うけど、昨日で終わったうらわ美術館の『オブジェの方へ−変貌する「本」の世界−』は面白い展示で、趣味的になりが…

中学星

本来ニコニコで見たものですがアカウントもっていない人のためにyoutube版をリンクします。これどういう経緯で作られた動画なのか知らないのですが、上手いなぁと思いつつそれは映像と編集についてであって、笑いの質としては爆発力に欠ける。その点、古いの…

美術品損害に国家補償

昨日の記事とも関係するニュースが。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100121-00000054-san-pol 産経が報じています。どうせすぐリンク切れするので全文引用。日本の美術館が置かれている苦境、というのにも思いをいたさねば、ということでしょうか。 …

東京都美術館でボルゲーゼ美術館展。今時この手の「●●美術館展」に過大な期待をする事の方がバカなのだし、佳品が数点来ていれば御の字であることは了解済なのだし、そういう意味では会期早々の日曜日に拍子抜けするくらい観客が少なかったのは日本の観客の…

●●様永瀬です。何かと連絡事項だけになってしまい、申し訳在りません。頂いたメールには他にもいくつかお返事したい事があり、むしろそちらの方が私にとっては重要な内容なのだと思っているのですが、大事だからこそ文章を描くのに時間がかかりそうであり、…

自分の文章が気に入らなくなっています。思い当たる時期はあるのですが、このblogのエントリは一種の「やわらかさ」のようなものを失ったのだと思います。失った、という言い方は良くない、捨てた、と言う方が正しいのかもしれないのですが、しかしやはり「…

人は「強い」ものに弱い。そこに「強い」ものがあれば、なんらかの反応を示さずにはいられない(その「強さ」は自分への働きかけの「強さ」だから、反作用を起さずにはいられない)。そして、往々にして、「強さ」をすぐさまに肯定してしまう。それは、例え…