2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

都心の高密度コレクション・ブリヂストン美術館

ブリヂストン美術館で「あなたに見せたい絵があります。」という展覧会を見た。「組立」の会場となったHIGURE 17-15 cas の小澤さんにチケットを頂いていたのだけど、これが本当に充実した内容だった。もともとブリヂストン美術館は素晴らしいコレクションを…

半分だけ見え隠れする光景−及川聡子展「薄氷/水焔」

冬枯れた葦やがま(蒲)の立ち並ぶくさはらを、足下だけ見てあるいていたことがある。子供の頃だ。沼地わきの空き地だったろうか。休耕田のようなところだったろうか。視界を白く乾燥した草に覆われた地面だけが、自分の歩行に沿ってスライドしていく。流れ…

弱い弱さと強い弱さの境界−「行為の触覚 反復の思考」展−

2012年3月7日から12日まで、上野の森美術館で開催された「行為の触覚 反復の思考」展は、ある「弱さ」において特徴づけられる展覧会だった。この「弱さ」には積極性・消極性の両面が感じとれるけれども、美術館という場で作家が企画者となり展覧会を組織し…