2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

思考と呼ぶに足る展覧会・引込線2013

航空公園駅から30分くらい歩いた場所で行われていた「引込線2013」に行ってきた。良い展覧会だった。この「良い展覧会」という言い方にはいくつかの側面がある。一番大事なのは、そこに置かれていた作品によいものがあった、ということであり、例え個別の作…

「組立-転回」シンポ【今、ここにある美術批評(誌)】告知

上田和彦さんと進めている「組立-転回」では、展示と書籍発刊の準備対話企画として、以下のシンポジウムを開催します。 ■【今、ここにある美術批評(誌)】 星野 太(美学、表象文化論) 川人寧幸(ツバメ出版流通株式会社) 櫻井 拓(ART CRITIQUE編集) 松…

悲しい夢・「私をとりまく世界」展の奥村雄樹(井出賢嗣)

いない人物を作り上げる。いない人物を、社会の諸関係の中に位置づけ、名前をつけ、複数の、不特定の人物にその存在を感じさせる。それはそれとは反対のことも引き起こす(かもしれない)。不在の人物を存在させることで、実在の人物を仮想化してしまう。「…