マンハッタン・ラブストーリー#7

いままでこのページで、マンハッタン・ラブストーリーについて冷静かつ論理的かつ原理的な批評を綴ってきた僕だが、今回はあえて感情100%の心の叫びを書こうと思う。

忍 く ん 可 愛 い 。

序盤のスカート姿に完全に胸キュン(死語)である。もうしぐさの全てが可愛い。足が可愛い。視線が可愛い。ルージュが可愛い。たまらん。前回、急な女の子芝居への転換が不自然だと書いたが、そんなことは吹き飛んでしまった。実際、今回の忍くん(塚本高史)は、わざとらしい女の子芝居はぜんぜんなく、非常に押さえた立ち居振る舞いを見せた。

しかし、そこにチラリとのぞく乙女な感じ。完全にノックダウンである。前髪を押さえる瞬間、ウエイトレス姿で屈む瞬間、そのいちいちに絶叫してしまった。やばい。おっぱい星人のエモヤン(酒井若菜)なんかメじゃない。いまやあのドラマでもっとも可憐な存在と化してしまった。

最後、喫茶店えもとの前、雨に濡れながら店長と向き合い、あやうくキスシーンかと思った場面では思わず息を呑んだ。というかツバを呑んだ。ゴクリ。しまった。これではまるでファンじゃないか。

とにかく、前回どうなるかと思ったマンハッタン・ラブストーリーだが、今回はペースを取り戻したと言える。船越英一郎の演説に涙し、ベッシー(及川光博)と赤羽さん(小泉今日子)のダンスシーンの選曲に感動した。あえて言えば店長(松岡昌宏)がしゃべりすぎなのが気になる。彼にはもう、なにがなんでも口をきかないくらいの徹底ぶりが必要なのだ。そうでないと決め台詞「私の経験と魂の・・・」が効果を上げない。

あと重要ポイントとしては、ベッシーのダメ男ぶりに歯止めがかからないことだ。イボリーと船越英一朗ががぜん株をあげつつあるが、イボリーの優しさを理解できても、イボリーのカッコよさを理解できる女性がはたしてどのくらいいるのだろう?