ムンク「叫び」強奪

映画ばりの、まさに強奪だった模様。「マドンナ」も一緒に盗まれちゃッた。
http://www.reuters.co.jp/newsArticle.jhtml?type=entertainmentNews&storyID=6050130§ion=news

どっちも超有名作。叫びはこれ。
http://cgfa.sunsite.dk/munch/p-munch12.htm

マドンナはこれ。
http://cgfa.sunsite.dk/munch/p-munch9.htm

盗まれた美術作品は、換金ができない。ここまでの有名作品だとなおさらそう。市場に出して本物だと分かったとたん、タイーホ!だからね。
ということは、ニュース記事にある通り「身代金目的」か「愉快犯」。愉快犯だとやばい。盗んでスリルを味わったら、平気で破壊する可能性がある。身代金目的だといいなぁ。

今回は可能性が低そうだけど、確信的な絵画蒐集家(当然大金持ち)が、犯罪者に大金を渡して盗ませるパターンというのは、昔からある。これだと、最初から秘蔵しちゃうのが目的だから、中々表に出てこない。数十年単位で出てこない。この盗ませた確信犯が死んで、遺産相続になって遺族が困って、コッソリ地下から自分達に関係ない場所で表に出して元いた場書に帰還、というのがお定まり、らしい。

もっとも、一度盗んだ犯人が、蒐集家に渡す段になって代金を釣り上げてトラブルになり、ここで表面化して元に戻る、という事もある。これだと帰還が早い。
更に蒐集家が数名で同盟を組んで秘密結社化して資金を出し、共同で秘蔵することもあるらしいけど、これは難しいだろうなぁ。やっぱりどこかで揉めそうだし。

いずれにせよ、マニアの金持ちが盗んだ分には、下手な美術館にあるより保存状態はよかったりする。日本がバブル期にやたら買い込んで不良債権になって、銀行の倉庫に突っ込まれていたやつなんかはヒサンらしい。もう相当数が海外に流失したけど、残ってるのもある。早くなんとかしてね。

ゲージツを私蔵するには、プロ野球球団の1つや2つとじゃ比べ物になんない「教養」がいるわけで。「金だせばいいってもんじゃない」byナベツネ