ぼんじょーるの

無事イタリアから帰国しました。


とにかくスケジュールがタイトだったので、見る事のできた作品について十分消化したとは全然言えない。個々の作品についてじっくり考えるには、これから思い返していくしかない。そのためにも順次このブログにできる範囲でtxtをアップロードしていこうと思う。ほとんどが古典中の古典なので、きちんとした図像的解析や作品批評などは相応の文献にあたった方がいいに決まっている。それでも、生で見てきた感覚を書き留めておくことには意味があると思いたい。僕が事前に目を通した本については、後日書くつもり。


見てきた場所は以下。


フィレンツェ1日目

  • 捨て子養育院
  • サン・マルコ寺院
  • サンタマリア・ノベッラ教会
  • サン・ロレンツォ教会
  • サンタマリア・デル・フィオーレのドゥオモ


フィレンツェ2日目

  • ウフィッツィ美術館
  • マリーノ・マリーニ美術館


フィレンツェ3日目

  • サンタ・クローチェ教会
  • サン・スピリト教会
  • カルミネ教会
  • ピッティ宮


アッシジ


●ローマ


原則的に絵画中心のスケジュールになってしまった。有名建築が山のようにある場所だけれども、ブルネレスキを意図的に見た他は、町歩きの中でお登りさんよろしく「ふーん」と外観を嘗めてくるのが精一杯だった。見のがした大物としてはウフィッツィの北方ルネサンス周辺の部屋が閉じられており、デューラーとかが見られなかった。また、バチカン美術館ではローマ彫刻の部屋がごく一部の浮き彫り以外閉じられていて、アポロのローマ時代の模刻やラオコーンなどが見られなかった。また、サン・フランチェスコ教会はミサの最中に当たってしまい、1Fのロマネスク教会部分が一部しか拝観できなかった(2Fは見ることができた)。


他にも膨大な作品群の洪水の中、大して意識もせずに流してしまった作品がいくつもあった。バチカンなどはフラ・アンジェリコがいくつかあったのだが、押し合いへし合いの観光客の一員として、あっさり素通りしたりした。ピッティ宮は流石宮殿美術館だけあって、やたらと豪華な居室にところせましと玉石混合で作品が展示してあったが、ここでも見落としがあったように思う。かと思うと、「なかなかいい作品があるな」と思ったらルーベンスだったりヴァン・ダイクだったりティッツアーノだったりしてのけぞった。フィレンツェでは、お土産あさりをしてたらダンテの教会を見たり家をとおり過ぎたりして、意味なく焦ったりした。


とにかく、自分のペースでエントリを更新していくので、よかったら読んで下さい。