配偶者の祖母が亡くなり、数日慌ただしくしていた。数カ月前から入院していて、容態が悪くなってきたので配偶者が見舞いに行った、その日に亡くなった。そこから通夜と告別式の準備で、実家は多忙を極めていた(僕はまったく戦力にならなかったが)。偶然、当日友人の結婚パーティーの予定が入っていたのだが、これはキャンセルせざるを得なかった。申し訳ないことをした。僕は産まれた時既に父方母方双方の祖父母を亡くしていたから、配偶者の祖母、というのは「おばあちゃん」という言葉の感触を教えてくれた人だった。


通夜、告別式と集った親族に画家・版画家の加藤清美さんがいらして、お話する機会があった。ちょうど祖母が亡くなった当日に放映されたNHKのテレビ番組で夭折した版画家・菊池玲司の特集がされていたのだけど、この番組に加藤清美さんが菊池玲司の師として出演されていた。僕はこの作家のことを知らなかったのだけど、加藤さんのお話だと、熱烈なファンがいたらしい。当時、菊池玲司について加藤さんがコメントした時など、若い人から抗議の電話が自宅にかかってきた、みたいな逸話を話して下さった。菊池玲司に関しては今、町田国際版画美術館で回顧展がおこなわれているらしいが、可能なら訪れてみたいと思っている。


現在、いろいろとテンテコマイなのだけど、殻々で展示した作品の画像や会場の写真などは、とりあえず6月の展示が終わったら自サイトにアップロードするつもりでいる。その6月の展示のDMの発送がまったく手付かずで、どうしたものかと思案中なのだが、これは順次やっていくしかない。知人の皆様におかれましては御寛恕を。