ピナ・バウシュ 死去

asahi.comより転載

【ベルリン=金井和之】ドイツの著名な振付家兼演出家のピナ・バウシュさんが6月30日、ドイツ西部ブッパタール市内の病院でがんのため死去した。68歳だった。バウシュさんが所属するブッパタール舞踊団が明らかにした。

 40年、ドイツ西部のゾーリンゲン生まれ。4歳でバレエを始め、ニューヨーク留学などを経て73年にブッパタール舞踊団の芸術監督に就任。演劇、音楽、ダンスなど舞台芸術の垣根を越えて表現する「タンツテアター」(舞踊演劇)で、世界のダンス界に衝撃を与えた。

 主な作品に「春の祭典」「三文オペラ」など。6月21日に新作を発表したが、その後、体調不良を訴えていた。日本でも数々の公演をし、昨年3月が最後の来日公演となった。