「組立-転回」更新・「ルネサンスの問題・レオナルドとラファエロ」

上田和彦さんと続けている「組立-転回」の対話を行いました。「ルネサンスの問題・レオナルドとラファエロ」前編/後編をアップロード済です。


【組立-転回】対話・「ルネサンスの問題・レオナルドとラファエロ


今回来日したレオナルドのタブローとされる「音楽家の肖像」が、果たして本当にレオナルドの筆になるものか。レオナルドと“超越性”の関係はどのようなものか。続けて話されるラファエロが、いわば後の絵画史におけるモデル、つまり「虚構としての絵画」(上田和彦)を描いたのに対し、レオナルドはどこが特異だったのか。二人の見解の差異と共通項にご注目ください。


なお、冒頭で上田和彦さんがご寄稿されている新刊書、『ラッセンとは何だったのか?消費とアートを超えた「先」』についても話しています。同書には「組立-知覚の臨界-」にご寄稿頂いた星野太さん、「組立-作品を登る-」にご寄稿頂いた大山エンリコイサムさんも参加されています。


ラッセンとは何だったのか?消費とアートを超えた「先」


対話後編、ラファエロにおける絵画の商品性と流通、特に版画作品の積極的「販売」に、ラッセンとの関係を視る箇所もあります。

併せて、上田さんがかつて『PUNCTUM TIMES』で連載していた論考「アートと資本主義」、そして2009年の「組立」フリーペーパーに掲載した「芸術と価値形態」も、改めて「組立-転回」サイト上で公開しました。上田さんのラッセン論が読まれるのと同時に、これらの論考が読まれるのは価値が有ると思います。「組立-対話」のページ、または「作家」のページからリンクを張っていますので是非。