「組立-転回」展+書籍発刊・予約開始のお知らせ



■「組立-転回」上田和彦×永瀬恭一+ゲスト:中山雄一朗 展

  • 3月8日に対話企画「自己教育としての美術 なぜ作家が企画を立てるのか?」開催

■書籍「組立‐転回」発刊


B5変形:144ページ 本体1700円+税


◆表紙

◆鼎談

  • 可能なる美術館 コレクションとアーカイヴ

◆論考

  • 描画/演奏――石田尚志論 沢山遼
  • 震災という未曽有の出来事を経験しても「自然とは何か」という問いが日本の現代美術から発せられないのは何故か 井上幸治
  • 機械の冥界と魂の冥界/井上実《空地の端》をめぐって 古谷利裕
  • 露出された地層 笹岡啓子「Remembrance」 永瀬恭一

◆シンポジウム

  • 今、ここにある美術批評(誌)
    • 川人寧幸・櫻井拓・星野太・松浦寿夫/司会 永瀬恭一


会場での販売の他、メールでも御注文・ご予約承ります。

  • 【組立-転回】とご明記ください。
  • また、住所・氏名・電話番号・商品名と数量をお書き添えの上、下記アドレスまで送信してください。
  • kumitatebook001@kumitate.org
  • 送料無料。
  • 到着後1週間以内に、同封の振込用紙で郵便局にて代金をお振込頂きます。
  • 商品代金と別途で、振込の際の振込手数料(70円程度)はお客様のご負担とさせて頂いております。あらかじめご了承下さい。


●以下、永瀬個人の簡単な所感を。
「可能なる芸術」
「組立-転回」は上田和彦による「組立」批判から始まりました。起点は2012年11月。既に一年2ヶ月以上もの長大な試みとなっています。準備されている展示・書籍には、その反響が残っています。いずれも一つのまとまりとしてあることが不思議な、緊張と断層に満ちた内容となるでしょう。
これからの展示は別として、書籍に関しては至る所に闘争線が引かれています。無論それは批評家対作家の対立でも、自主企画展対美術館の対立でもない。作家・批評家を越えた作品・記述への闘争線であり、美術館・自主企画展を越えた作品・展示への闘争線です。
東京都美術館の問題をはじめ、芸術の経験のプラットフォームは壊れ続けています。ですが作品は常に産まれている。作品は常に生き-逝き直している。今回の書籍が同時代作品への論及を大きな柱としているのは、当たり前の事実に対応したまでの事です。芸術は終えることができない。受胎した命がその環境に関わらず無目的なまでに生きていこうとしてしまうように、芸術は常に可能である事を僕は改めて確認しています。

ぜひ会場で、作品と言説が隣り合っている状況をご確認ください。