「20世紀末・日本の美術−それぞれの作家の視点から」発刊のお知らせ
ART DIVERより、2012年に行われたシンポジウム、「20世紀末・日本の美術−それぞれの作家の視点から」を書籍化したものが発刊されました。
- 作者: 中村ケンゴ,眞島竜男,永瀬恭一,楠見清,木村絵理子,小金沢智
- 出版社/メーカー: アートダイバー
- 発売日: 2015/04/15
- メディア: 単行本
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1989年から2003年〜05年にかけての日本美術の出来事を、中村ケンゴさんを中心とする3人の作家、及び元美術手帖編集長の楠見清さん、横浜美術館の木村絵理子さん、さらに学芸員を経て大学講師・美術批評を手掛ける小金沢智さんらも交え、立体的な視点で描きだしています。今回の書籍化に関しては様々な方にお世話になりました。改めてお礼申し上げます
中村ケンゴさんと共同で「アート系ウェブサイトの黎明期」と、更に永瀬単独で「美術館建築ワースト/ベスト1? 」のコラムを書き下ろしました。また、本編で触れた藤田六郎氏による「大丈夫、あらゆる意味で誰も頼んでないから」を採録、活字化しました。
加えて、今回の書籍化の副産物となりますが、伝説の多摩美術大芸術学科の美術理論誌「issues」が、この書籍化をきっかけに全号東京都現代美術館図書室に収蔵の運びとなりました(今までは5号中3号まで収蔵)。今回、このような事が実現できたのも、「issues」についてご相談させて頂いた方々、及び東京都現代美術館様のお陰です。深く感謝します。当然、公開されていますので、皆様ぜひ、東京都現代美術館の図書館までお出かけください(「issues」本体についての説明はぜひ書籍をご一読ください)。
自身としては、活字化にあたって角を丸めることなく、自分なりのメッセージを明確化することに努めました。そのメッセージについては、以下の著者インタビューにまとまっています。こちらもぜひお読みください。現在開催中の個展についての丁寧な取材もしてもらえています。