郡司ペギオ幸夫氏《因果反転を可能とする地平》開催

今年6月に東京都美術館で開催の「エピクロスの空き地」展に関連する連続講義の第3回として、早稲田大学 表現工学科教授 郡司ペギオ幸夫氏を迎え《因果反転を可能とする地平》を開催いたします。


■概要

  • 場所:場所:3331 Arts Chiyoda B105 マルチスペース
  • 日程:2017年3月31日(金曜日)
  • 時間:午後6時30分〜
  • 料金:500円
  • 定員:40名程度
  • 要予約、以下のアドレスにお名前と人数をご連絡ください。


以下、郡司教授からの概要です。

生命・時間は、因果反転の継起によって実現される。

因果関係は論理的必然性に言及する経験則でありながら、実在すると誤認される。
人間は動物である、が論理的真とみなされるのは、人間が動物の一部であると信じられるからだ。
しかし「人間」は言葉に過ぎず、何を指し示しているか、原理として決定できるわけではない。
通常、「人間」が指し示していると考えられる人間なるものの否定形さえ、「人間」は指示し得る。
それに気づいている詩人は、「動物は人間である」と言い切ることができる。
詩人が極端なわけではない。
我々が厳格に確定されると信じている対象や概念も、外部性を潜在し、因果律は反転可能となる。

因果律の反転によって生きることが実現され、生きることは時間でありアートとなる。