2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

絵画と見るものの間で交換される揺れ/有原友一展

今年(2011年)3月11日、私は都内のビルの4階で東北関東大震災を体験した。この地震と、その後の繰り返される余震が一方的・暴力的な「揺れ」の感覚なのだとするならば、ART TRACE GALLERYで開催中の有原友一氏の作品が与える「揺れ」は、見る者-それは一義…

さらに付記

書本&cafe magellan様より営業再開のお知らせがありました。 http://magellan.shop-pro.jp/

付記

なお、仙台にて書籍「組立」をお取り扱い頂いていた書本&cafe magellan(マゼラン)様(http://magellan.shop-pro.jp/)はご無事とのご連絡を頂きました。営業の再開はいまだ未定とのことですが、ともかくも被災地の皆様に平穏が訪れます事を祈念いたしてお…

書籍「組立」の売上寄付に関するご報告

昨年、人形町Vision'sにて開催した第3回「組立」(http://kumitate.org/)に併せて発刊した書籍「組立」(http://kumitate.org/book/)の売上残高10万円を、日本赤十字を通じて東北関東大震災義援金として寄付しました。 ●日本赤十字社・東北関東大震災義援…

この場所でのシュルレアリスムの不可能性、あるいは岡本太郎の虚無に至る道

国立新美術館でシュルレアリスム展。私はシュルレアリスム、というものがよくわからない。個々の作品の魅力が分からない、ということではない。また、定義や意義がわからない、というわけでもない。シュルレアリスムは日本で、この種の西欧の美術ムーブメン…

色彩の速度と時間/加藤陽子個展「命の言葉」

雨が降り出した時に発生する感覚には複雑なものがある。ふと顔に水気が落ちた、その瞬間に雨かな、と思う。そしてその最初の一滴が、ぱらぱらと無数の落下してくる雨粒にかわる。地面には点々と黒い水跡が増えてゆく。耳にはかすかな、そしてやがては確かな…