2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

オペラシティのギャラリーでは、「伊東豊雄 建築|新しいリアル」展も開催されていた。この展覧会の冒頭では「物の持つ力」を強調する文言があったのだが、それが最後まで違和感として残った。違和感という言葉が断定的すぎるなら、不思議な感じ、と言っても…

オペラシティ・アートギャラリーでプロジェクトN/山内崇嗣展を見た。この作家は変だ。まず混乱させられるのはその点数の多さだ。オペラシティ・アートギャラリーの長い廊下に沿って、61もの作品が一気に並んでいる。そのうちの数点はブランクになっている。…

ずいぶん前に、府中市美術館で松浦寿夫氏が絵画の公開製作をしているのを見に行っていた。松浦氏の作品は、3月になびす画廊で見た時のものとそれほど印象は変わらなかった。しかし全体の感触として、単調な気がした。ガラス戸のわきにモニタが設置され、そこ…

ICCのリニューアル・オープニングイベント「ネットワーク社会の文化と創造」の全体が、ダウンロードして視聴することができる。 http://www.ntticc.or.jp/Archive/2006/OpeningSymposium/symposium01_j.html 恐らく司会の浅田氏が作った流れなのだとは思うが…

国立西洋美術館でベルギー王立美術館展を見た。率直に言うと僕が期待したような作品は来ておらず、ややがっかりした。フランドル地方というのはなんと言っても油絵の具の発明地なので、ファン・アイクとはいわないまでも、油絵黎明期のものが1つでもあればな…

少し前だが、出光美術館で風神雷神図屏風展を見た。国宝の俵屋宗達の風神雷神図と並べて、それを模写した尾形光琳の作品、さらに光琳を写した酒井抱一の作品を一挙に見せるという珍しい企画で、60年ぶりの3点同時公開だそうだ。出光美術館というのは、皇居を…

固定しえない様々なものをあえて固定し、あるカタチの中に定着するという行為は、必ず無茶な部分を含むし、場合によっては全体が無茶そのものになる。例えば恋愛において、今現在相手に魅了されているといっても明日はどうなるかわからないし、徹底的に微分…

コバヤシ画廊で行われている野沢二郎展について。キャンバスに油彩で描かれた絵画が3点展示されている。いずれも鈍い深紫の層が画面の中心を占め、周辺部に一部明るいピンクの層がある。また、白の絵の具が点々と散っている。表面はどの作品も歯形のような痕…

実現してほしい、とある小さな展覧会へのメモ(来年に向けて)。 「落書き」が「絵画」と違うのはどこでしょうか。例えば抽象絵画を見て、子供の落書きのようだ、と思う人は少なくない。しかし、美術館などに立派に展示されているものを見て、はっきり落書き…

終わってしまった展覧会だが、レントゲンヴェルゲで行われていた内海聖史展について。白い壁面に、5cm×5cmのパネルが、縦22点、横46点等間隔に並べられている。画布が張られているパネルに綿棒を使って油絵の具を刻印している。おおよそ1点1点に関してはその…