2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧
・ある作品が誰かに「良い」と言われたとき、作り手はどこかにヤバイという感覚を持つべきなのかもしれない。少なくとも単純に喜んではいけない。もし誰かに「良い」と言われたのなら、それは多くの場合、その誰かの既存の価値観に似て、その価値観を補強し…
・自分が初めて、なんとなくピン、ときた感じで描いた絵のことを覚えている。小学校4年生の時だった。写生大会だったか、あるいは普通の図画の授業の時間だったかは忘れたが、校外に出ての水彩画の授業だった。農業用水路の縁に座って対岸の工場の一角にあっ…
子供はなかなか歩きたがらなかったが、家の近くの細長い公園の、わきの入口から中に入ってみたら、すっと私の腕の中から降りてしばらく立っていた。公園全体がゆるやかな傾斜地で、中央を上手から不定形に抉った形をしている。夏場はそこに水が流されている…
ごく久しぶりに家で一人でテレビをつけていたら、オリンピックをやっていて女子モーグルをライブで見ることができた。日本の女子は4選手が全員予選を通過し、とても良い雰囲気で決勝が始まったように見えた。結果はテレビで焦点が当てられていた上村愛子が4…
古河街角美術館「ミックスジャムは見た21」展で見た小林達也氏の作品『空を飛ぶ』について。パネルにカゼインテンペラやジェッソで描かれている。ところどころに色鉛筆やクレヨンで引いたような線も見えている。80号程度の大きさがある。赤、青、クリーム色…
プラトンの「メノン」は、私が最近いくつか読んだ、ソクラテスを登場人物とする対話編の中でも抜群に面白い。「面白い/つまらない」という基準で言えば「ソクラテスの弁明」以上のものはないのではないかと思っていたのだけれども、これは予想を越えられた。…
家で、新しく買ったお酒を呑むのが楽しみで、スモークチーズなんかも揃えて、炭酸水も冷やして、八重洲地下街のお酒屋さん等で探した小さなメジャーカップも購入し、お風呂にも入り、まぁとりあえずは子供を寝かしつけなければいけないので、一度は家の電気…
ギャラリー山口で先週橋本祐一展を見た。キャンバスに油絵の具で描かれている。いずれも150号を越えようかという大作で、特徴的なのは厚い絵の具層がごつごつとキャンバスの淵にはみ出している作品が目立った点だ。この結果それらの作品のフレームはすっきり…