2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

東京都美術館で大エルミタージュ美術館展。「大」は余計だ。エルミタージュは確かに巨大な美術館だが、今回日本に来ているのはけしてエルミタージュの中核的なコレクションではない(そんなものは門外不出かもしれないが)。エルミタージュと聞けば誰でもレ…

東京国立博物館で「仏像 一木にこめられた祈り」展を見た。仏像というのは、個々に出来がいいものであれ悪いものであれ、たんなる工芸品として見ることも、近代的な彫刻という概念の延長で見る事も難しい。光にしても何にしても、本来在るべき場所で、あるべ…

個展の詳細が決まりました。つうかあと一か月ないんじゃんよ。 ●永瀬恭一展 2006年12月16日(土)〜2007年5月6日(日) Bar+Gallery 殻々工房 http://karakarakobo.seesaa.net/ 〒325-0303 栃木県那須郡那須町高久乙820-162 地図:http://www.mapion.co.jp/…

江戸東京博物館でボストン美術館所蔵肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」を見て来た。ボストン美術館で公開されずにいたビゲローという医師のコレクションを調査しそこから集めた肉筆画を中心にした展覧会で、僕は江戸時代の肉筆浮世絵というものは良く知らないのだ…

損保ジャパン美術館で「ウイーン美術アカデミー名品展」を見た。僕は覚えているかぎりクラナッハという画家の絵を見るのは初めてで、ウフィッツィにクラナッハの友人だったルターの肖像があったのだが見ていない。北方ルネサンスのコレクションがある部屋が…

ASK art space kimuraで藤幡正樹展「Portray the Silhouette-絵画の起原?-」を見た。会場には3つの映像作品が置かれていたが、1つは調整中で見ることができなかった。残り二つの作品のうち、1つだけについて書く。壁面に沿ってテーブルがあり、そこに固定さ…

絵において一番楽しいのは絵をえがくことで、それ以外の事は付随的に楽しいか一番の楽しみを成り立たせるためにガマンしてやらなければならない面倒臭い事だったりする。僕にとってはパネルを組むことなどは「楽しみを成り立たせるためにガマンして」せざる…

場所について。今までいくつかの場所で一定の年月を過ごし折々に移動してきた。どれも客観的に見れば現実的条件から居着いてしまっただけだが、なんだか導かれるように赴いていったと感じる場所が多い。 最初にそんな気分を感じたのは高校生の頃で、学力的に…