2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧
地中美術館はとても親密な気分にさせられる場所だと思う。この「親密さ」の原因は、僕が訪れた時がそれほど混雑していなかった*1、あるいは雨が降っていて、建物を含めた周辺の雰囲気がどこかひっそりした感じになっていたという偶発的な事情にもあるかなと…
地中美術館に最もフィットしていて、バランス良く見えるのはジェームズ・タレルの3作品だ。「オープン・フィールド」と題された作品は、2室に別れた空間で構成される。前室は白い部屋に大きな開口部があり、その開口部は真っ青な光りに染まっている。そこへ…
直島でベネッセアートサイトを見て来た。面白かった。この面白さはいくつかに分節して書かなければいけないと思う。具体的には、美術館+ホテルとその周辺の野外設置作品、本村の民家を利用した家プロジェクト、運営組織が異なる地中美術館という複数の要素が…
あきらめが悪いが、直島アートサイトと奈義町現代美術館についてもう少し書く。この二つの「サイト・スペシフィック」というものを基盤にした美術館には、何か質的な差がある予感がする。 直島にある作品はベネッセのアートコレクションとアーティストに発注…
直島行きに関して、ついでに寄る美術館を丸亀の猪熊弦一郎美術館ではなく、奈義町現代美術館に変更しようと画策した。 ●奈義町現代美術館 http://town.nagi.okayama.jp/moca/index.html なぜこの美術館を思い出したかと言えば、ここは直島のベネッセアートサ…
直島行きを計画している。ベネッセアートサイトの美術作品を見る事が目的で、合わせて少し足を伸ばして丸亀の猪熊弦一郎美術館も見る予定でいる。 ●ベネッセアートサイト http://www.naoshima-is.co.jp/ ●丸亀市猪熊弦一郎美術館 http://web.infoweb.ne.jp/M…
ワールドカップが終わった。決勝のフランス×イタリアはPKでイタリアが勝った。この試合を決定づけたのはジダンの退場で、そのきっかけになったマテラッツィの発言が、いろいろと憶測を呼んでいる。その内容はいずれ明らかになるだろうが、およそ聞くに耐えな…
武蔵野美術大学の美術資料図書館で「見ること/作ることの持続」展を見てきた。藤枝晃雄氏により選定された作家による展覧会で、7名全員が武蔵野美術大学の卒業生で構成されている。この中で最も強く印象に残ったのが依田順子氏の作品で、名前も作品も初めて…
サッカーのワールドカップが決勝戦と3位決定戦を残すのみになった。今朝未明のフランス対ポルトガルの戦いでは、けして双方のベストパフォーマンスが見られたわけではないものの、やはりここまで勝ち上がって来たチームは1次リーグとは水準の違う動きを見せ…
三の丸尚蔵館で「花鳥-愛でる心、彩る技-若冲を中心に」3期目を見て来た(この3期は日曜日で終了した)。2期目に関しては以下のエントリをアップしている(参考:id:eyck:20060515)。今回も「動植綵絵」30幅のうち6幅が展示されている。 前回の展示とは少し…
ブリヂストン美術館で坂本繁二郎展を見た。坂本の多数の作品の中で、ことに特異なのが1923年、フランスで描かれた「ブルターニュ」という作品だ。キャンバスに油彩で描かれている。カタログによると、縦45.9cm×横54.8cmの大きさがある。 色面が、ほとんど風…