2014-01-01から1年間の記事一覧

個展「もぎとれ 青い木の実を」会場の様子

那須・殻々工房での個展「もぎとれ 青い木の実を」も、会期が残り一か月となりました。会場の様子を掲載します。 近代絵画の画集を見ながら描いた(模写、ということではないのですが)作品が中心になります。ほかに自宅の庭をモチーフにしたものが2点。 殻…

『土瀝青―場所が揺らす映画』に寄稿しました。

ブログでの告知が遅れましたが、トポフィル刊の『土瀝青―場所が揺らす映画』に「音/声/映像の中点に生まれるもの 佐々木友輔《土瀝青 ASPHALT》冒頭二分十六秒の構造」を寄稿しました。ストローブ=ユイレの映画、石川卓磨氏の展示を参照しつつ「土瀝青」…

「複々線」展に関するツイートまとめ

2013年の作家・批評家による自主企画展「引込線」展(参考:id:eyck:20130918)から派生した「複々線」展に関するツイートをまとめました。 ■「複々線」の情報 https://www.facebook.com/events/1495183040757333/?ref_dashboard_filter=upcoming http://kac…

東京国立博物館/日本国宝展に関するツイート

東京国立博物館で開催中の日本国宝展に関するツイートをまとめました。現況での博物館、そして展覧会に関する疑問もある展示でしたが、正倉院宝物を東京で見ることができる貴重な機会でもあります。 日本国宝展へ。いかがなものかという展覧会名だが、正倉院…

三井記念美術館「東山御物の美」展に関するツイート

三井記念美術館「東山御物の美」展についてのツイートをまとめました。非常に質の高い展覧会で、作品入れ替えもあるため、数回は見に行くべきかと思います。 三井記念美術館「東山御物の美」展観。ここに来たの応挙展以来かな。大変に充実していました。 根…

横浜トリエンナーレ2014に関するツイート

横浜トリエンナーレ2014に関するツイートをまとめておきます。全体に前回よりもポジティブに見ました。 あ、まったくつぶやいていませんでしたが、今回の横トリ、僕はかなりアクチュアルなものだと思いました。少なくとも設定されたコンセプトと作品が相互的…

青山大輔「Works on Paper」関連ツイート

Twitterで投稿した青山大輔「Works on Paper」展の関連ツイートをまとめておきます。 公開デモンストレーションで思い出したけど、ART TRACE GALLERYの青山大輔「Works on Paper」もいわゆる画家の個展とは若干趣が異なる感じ。絵画展というよりはむしろ実験…

絵画の制作過程という物語/『絵画と物語』展

ART TRACE GALLERYで『絵画と物語』展を見た。鈴木俊輔、長沼基樹、向井哲の三人による展覧会で、一般に絵画と物語と言うと、絵画の物語性が主題となりそうだが、そうではない。いわば、絵画の制作過程の進行と物語の構造を呼応関係において、物語から絵画の…

「反戦 来るべき戦争に抗うために」展に関するtweet

「反戦 来るべき戦争に抗うために」展が開催されています。思いのほかTwitterで感想を書き込むことになったので、こちらにもまとめておきます。展示に関しては以下のURL参照のこと。 http://hansenten2014.tumblr.com/ 反戦展で印象的だったのは佐々木友輔さ…

永瀬恭一個展「もぎとれ 青い木の実を」

那須高原にての個展のご案内です。今回は画集を見て絵を描く、という試みを中心にした展示となります。「組立-転回」では狭い色調、主に白のバリエーションとドローイングの組み合わせで作品を作っていましたが、今回は色彩が前面にでることとなりました。展…

彫刻家フォートリエ

見てから少し時間が経ってしまったが、東京ステーションギャラリーでのフォートリエ展について。僕がショックだったのは彫刻が素晴らしかった事だ。この仕事はまったく知らなかった。フォートリエについては、今まで見た中ではブリヂストン美術館や大原美術…

・クルト・シュヴィッタースによる絵画作品(の一部)は一見してミクストメディアと言い得る。無論それに影響を受けた、例えば1925年に作られた村山知義「コンストルクチオン」も同様だろう。コラージュ、プリコラージュ、アッサンブラージュから後のコンバ…

メディアの条件の露出としての「メディウムの条件」展

ART CRITIQUE n.04のユニークな点は、刊行にあわせて企画展「メディウムの条件」を開催した所にある。会場のHAGISOはカフェ併設の空間で、必ずしもフラットではない場所を有機的に活用していたのは参加作家の力量なのかもしれないが、複数の形式の作品が、し…

テキスト掲載

報告が遅れましたが、ART CRITIQUE n.04「メディウムのプロスティテューション」に「梅沢和木・押し寄せる絵画」を掲載いただきました。 http://art-critique.info/post/82885551544/art-critique-n-04

物理的強度に支えられない彫刻の質の跳躍・エアヴィン・レーゲル展

ヒノギャラリーでのエアヴィン・レーゲル展で見た彫刻作品には、少し心が惹かれた。少し、というところが大事なのかもしれない。置かれていた彫刻は新奇だというわけでもないし、極端に大きいとか小さいとか、何か珍しい技術が使われているわけでもない。見…

死後の世界の文字としてのキトラ古墳壁画

キトラ古墳壁画を、東京国立博物館で見ていた。平日の午前中に行って、館外40分待ちの館内20分待ちくらいだったのだから、大混雑といわれたこの展覧会のコンディションとしては比較的良好だったんだろうと思う。7世紀末くらいから8世紀に造営され描かれたと…

バルテュス本人なら拒否しただろう可動壁でのバルテュス

東京都美術館でのバルテュス展は、展覧会としてはあまり「冴えて」いない。会場ではいろんな仕掛けを施して、いわばバルテュス神話=孤高かつ独自の美意識をもった巨匠画家、といったイメージを強化しようとしているのだけれど、作品の展示自体があまりに作…

生きている絵画・小針克弥の絵画

重なる、混ざる、踏みとどまる、少しだけ重なる。にじむ、盛り上がる、つるりとする、平滑に光る。透ける、ちょっとだけ透ける、むらになる、覆い隠す。隙間ができる、筆あとが残る、濁る、鮮やかになる。曲がる、細くなる、まっすぐ進む、いきどまる。滑る…

筒井宏樹×組立《オルタナティブ・アート・セオリーに向けて》

2014年3月29日(土) 会場:桑沢デザイン研究所7Fサテライト教室 交通:http://www.kds.ac.jp/smenu/access.html 19:00〜21:00 入場無料 専用web:http://kumitate.org/ 筒井宏樹 (つつい・ひろき) 編集・展覧会企画。「Review House」編集員、「REAR」編…

書籍「組立-転回」販売店リスト

B5変形:144ページ 本体1700円+税◆表紙 組立‐転回のためのエスキース 中山雄一朗 ◆鼎談 可能なる美術館 コレクションとアーカイヴ 蔵屋美香・林道郎・藪前知子・上崎千(ゲスト)/コンセプト 上田和彦 ◆論考 描画/演奏――石田尚志論 沢山遼 橋本聡の映像 石…

組立-転回 対話企画:自己教育としての美術 なぜ作家が企画を立てるのか?

上田和彦×原田裕規 2014年3月8日(土) 会場:東京造形大学 CS-lab 交通:https://www.zokei.ac.jp/smenu/access.html 16:30〜18:00 入場無料 専用web:http://kumitate.org/ 「ラッセンとは何だったのか?」の展示・書籍出版で美術界にショックを与えた原…

「組立-転回」展+書籍発刊・予約開始のお知らせ

■「組立-転回」上田和彦×永瀬恭一+ゲスト:中山雄一朗 展 会期:2014年3月3日(月)〜15日(土) 会場:東京造形大学 CS-lab http://www.zokei.ac.jp/cs-lab/ 時間:10:00〜18:30(日曜休み) 交通:https://www.zokei.ac.jp/smenu/access.html 専用web:「…

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 すっかりブログの更新頻度が落ちている。生活をし、子供を育て、制作をして組立の企画を進め、合間にART TRACE PRESSのお手伝いにも関わらせてもらっているとはいえ、それらだけが理由ではな…