2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧
コバヤシ画廊で野沢二郎展。野沢氏は描くことで「描くとはどういうことか」を問う作家で、恐らく本人はそういう言い方を拒むだろうが、基本的にモダンな画家なのだと思う。野沢氏の画面にはロスコを想起する色彩があり、部分的にはリヒターかと思わせるマチ…
横浜トリエンナーレ2011「OUR MAGIC HOUR−世界はどこまで知ることができるか?−」。この催しが特に水準の高いアートイベントではないことを指摘しても仕方がない。かつて椹木野衣は現代美術を「東京ディズニーランドと勝負できるか」と言ってみせてカウンタ…
夏に京都国立博物館で「百獣の楽園」という展覧会を見ていた。同館の収蔵品の中から動植物や昆虫をモチーフにした作品を猿、小獣、虫、魚といったおおまかな分類で分けて展示したもので、とりたててコンセプチュアルという程でもない、ある種の「ゆるい」展…
東京藝術大学美術学部構内絵画棟、大石膏室アートスペースで東京藝術発電所というプロジェクトを見て来た。I, CULTURE PUZZLEという国際的な文化交流活動の一環で行われた、漆作品展「生まれなおす工芸:福島の漆」への照明電力供給をアーティストによる発電…
twitterに投稿したmasuii R.D.Rの「今、生きているということ -大川 祐- 展」を、以下にまとめます。こういう試みは今年2月の上田和彦氏の作品について書いたとき(http://bit.ly/qDk4VJ)に続き2回目になります。twitterという形式故のレビューになったと…