「エピクロスの空き地」展連続講義 最終回 高橋悠治×三松幸雄

2017年7月1日(土)、「エピクロスの空き地」展に関連する連続講義 最終回を開催します。最終回は 講義・対話・問答などの形として、

「自然について ― ΠΕΡΙ ΦΥΣΕΩΣ」
高橋悠治(作曲・ピアノ)× 三松幸雄(哲学/現代芸術)

を開催します。


■概要


自然のうちに孕まれた 偶然のわずかな偏り 落下する原子が宿す極小の逸れ そのような動きなくして 宇宙は何も生み出さなかっただろう とエピクロスルクレティウスに帰せられることばは語る それらを手がかりにして いま何ができるのだろう


古代原子論にひとつの端緒をもつ偶然性の哲学・存在論を経由しつつ 今日の「芸術」をめぐるいくつかのトポスに向けて 問いと対話をひらく


偶然の発生は 規則からの逸脱という意味での不自然さを帯びている そこから 自然を超えた稀なもの 予期せぬ新しさが出現することもあるだろう


芸術の閾へ 非詩 プロセスと実在 真理と贋金 「隠れて生きる」ための庭 公界のへり 移動する敷居