2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

そういえば、昨年の第1回「組立」展でお世話になった、masuii R.D.Rのwebページがリニューアルされています。TOPに2007年の「うきぐも」展で、サブスペースとして利用した同ギャラリーの私の作品展示写真が使用されているのでリンクを張らせていただきます。…

自分の目に見えている、この視界は自分の視覚なのだろうか?PUNCTUMで須田一政「NUDE」展を見た時に覚える混乱は、当然の前提である筈の「自分の目」という習慣・固定された「構え」を解除して溶かしてしまうような作品のあり方によるものだと思う。ほとんど…

マンガ「げんしけん」を読み直した。以前、私はこのマンガでは、サイドストーリーをなしている脇役・班目の片思いの破綻を通して「友愛」が語られていたと書いたのだけど(参考:id:eyck:20070301)、そのときは主題が主人公・笹原の「恋愛」を通過儀礼とし…

少し前に寺島みどりという人の個展をneutron tokyoで見て来た。知り合いにもらったDMをたよりに、外苑前の裏道を探していった。基本的にキャンバスに描かれた油絵だ(いくつか紙に描かれたものもあった)。この作家の絵で、最も良いと思わせられるところは油…

追記

上でタグ付け、と書きましたが、こういったことは実作者というのはしないことになっています。これはいつか「組立」専用blogでも書いた通り「作家は黙って作品を作れ」というイデオロギーがあるからで、このイデオロギーは作家自身に生理的に内面化されてい…

「アートのメルクマール」について、池田剛介さんがエントリをアップして下さっています。 http://d.hatena.ne.jp/kosuke_ikeda/20090414 全体にポジティブに受け止めて下さっている方がいることが分かって、少し安心しました(ネガティブな効果しかなかった…

先の「アートのメルクマール」の記述について黒瀬陽平さんが触れられています。 http://d.hatena.ne.jp/kaichoo/20090413 読む人に不用な推測をさせるような表現だったでしょうか。そのような意図はなかったのですが、もしそうなっていたら申し訳なく思いま…

今回の「組立」は、4月8日の夜8時に無事会期を終えることができました。

ご来場下さった皆さんに感謝します。 ・今回は、ことのほか会場で聞いた意見や質問に触発されることの多い展示だった。自作に対したとたん、言葉が貧しくなってしまうのだけど、お声がけ下さることによって改めて意識的に自作を検討し、制作時には自分で見え…

フリーペーパーに関して

※このエントリは「組立」専用blogと同じ文章を掲載しています。 昨日午後、一時的にフリーペーパーのストックがなくなってしまいました。 昨夜6時半くらいに補充しましたが、それが間に合わず帰ってしまわれた方がいらっしゃったようです。 大変申し訳在りま…

「組立」対話企画・無事終了

4日に行われた「組立」対話企画「筆触・イメージ・身体」は無事終了しました。 ご参加いただいた皆様に御礼申し上げます。 林道郎さんといえばセザンヌの専門家ですが、多くの公開講座をなさっている林さんが、実は意外にも国内でセザンヌをまとめて語った例…

「組立」対話企画・上田和彦×林 道郎

「組立」専用blogより転載 http://d.hatena.ne.jp/nagase001/20090404 今期「組立」では、美術批評家で美術史がご専門の林 道郎さん(上智大学教授)をお迎えして、上田和彦との公開対話を行います。●上田和彦×林 道郎〈筆触・イメージ・身体〉 2009年4月4日…

2009-2010 アートのメルクマール(2)

ここでの「ジャーナル」とは広く商業出版のことを指す。ジャーナルの状況は厳しい。要するにそれは雑誌の苦境と平行性を描くからだ。雑誌・出版の状況に関しては仲俣暁生氏の分析(参考:http://d.hatena.ne.jp/solar/20090218#p1)がある。また、マンガの分…

2009-2010 アートのメルクマール(1)

おそらく、このエントリは昨年書いた「アート・インディペンデント・メディアの状況」(参考:http://d.hatena.ne.jp/eyck/20080417およびhttp://d.hatena.ne.jp/eyck/20080418)というエントリの後を受けたものになるだろう。私には、自分が企画している「…