2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

大原美術館で気になった、というかやっぱりそうなんじゃないかと思ったのは宇佐美圭司氏と荒川修作氏の関係の深さだ。こんなことは知ってる人にとっては何を今さら、というような事かもしれないし、また別に二人だけの問題ではなく1960年代という時代による…

関西を回っていた時は岡倉天心の「日本美術史」を読んでいたのだった。平凡社ライブラリーから廉価で出ていて、図版がないのが苦しいものの携帯性能は高い。とにかく岡倉は足を使って日本中(というか世界中)回っている。旅行の間ずっと、どこかで「これは…

昨日午後5時39分、長男誕生。名前はまだ無い。

荒川修作+マドリン・ギンズはマテリアルを無視・軽視する。にもかかわらずインストラクションをマテリアルに落とし込む。この亀裂が荒川修作+マドリン・ギンズの作品には共通して現れる。「奈義の龍安寺」では円筒形の内部に京都・龍安寺のコピーが円筒の…

荒川修作+マドリンギンズのここ10年程の作品(僕は荒川修作+マドリンギンズを芸術家としての可能性において見てみたいのであえて「作品」というけど)は、60年代コンセプチュアル・アートの突然変異体であることは改めて確認しておきたい。彼等はけして単…

フィレンツェを歩いていて驚くのは、あまりに狭い地域にとんでもない傑作が集積していることだ。しかもそれらは1400年代から1600年はじめくらいのほぼ200年弱の短い期間に連続して生み出されている。異常な時代、異常な場所、と言えるのだけど、まったく反転…