「よつばとひろがる世界」寄稿

CSLABの電子書籍、Search & Destroy 第1号に「よつばとひろがる世界−例えば風香とみうらのかーちゃんのおっぱいは何が違うのか」を寄稿しました。


上記サイトでダウンロードできます。電子書籍のタイプはmobiとepubがあるとのこと。アプリのダウンロードサイトもリンクされているので、スマホ電子書籍ビュアーに合わせダウンロードしてください。Kindleはmobi版が対応のようです。


単行本13巻が発刊されたばかりの漫画「よつばと!」ですが、テキストはこの夏に書いたもので12巻までを対象にしています。マンガ研究家・批評家の伊藤剛氏の作者インタビューや主著「テヅカ・イズ・デッド」、さらにゲームのマインクラフトなどを援用して考えています。


とくに、女性キャラクターの「おっぱい」のマンガ上での造形の差異について考えたところは、批判的に読まれうるかもしれませんが、もしご意見があればお聞かせください。


おそらく、もっと気軽なものを依頼されたはずなのですが、気づけば16000字を超えていました。電子書籍という媒体故、文字数を気にしなくてよい、という依頼者様のお許しがあったための暴走ですが、基本的には「よつばと!」という作品世界の広さに引きずられた形になったと思います。


この文章は、おそらく今年初めに書いたフリーペーパーのボナール論「新しき場所」の続編というか、連続した問題意識で書かれています。


ボナールに見た「新しき場所」と、あずまきよひこの切り開いた「ひろがる世界」、むろんそれぞれに別のものですが、僕としては、今後も大きな「新しき場所」という問題意識をもって、チャンスがあればさらに作家論・作品論をつなげていきたいと思っています。