海外を飛び交うパフォーマンス

金曜日は某所に紛れ込んできました。なんか事情を知らないで行ったら中村ケンゴ氏とかいてびっくり。
僕は大人しくワイン呑んでばっかりいましたが、最後にパフォーマンスをやってる霜田誠二氏(http://www.pan-kyoto.com/ac1928/1928_press/1928int/int_data/int_38.html)という人のレクチャーがあって、これがとても面白い。

とにかく海外での活動が多いらしく、東欧での話しやハバナビエンナーレの話し、中国でのパフォーマンスのビデオなど盛り沢山(なんか現/元共産圏が多かったのは理由があったのかな)。国内の話しがでたかと思えば、これはこれで霜田誠二氏が中心になって、海外からたくさんパフォーマ−を呼んでフェスティバルやってる。すご。

パフォーマンスというのは、ジャンルとしてどうにも国内だけではやっていけないという状況があって、その危機感が霜田氏をかりたてている気がした。文学とか演劇とか映画とか、妙に国内で市場が成立していると、多分そのことに自足してしまうし、内容も「日本国内」に特化してしまって、更に外へ出られなくなってしまう。音楽が典型的で、1億人も島の中に消費者がいたら、海外に出る必然性なんか感じられるわけがない。英語圏ではない北欧とかの音楽のほうが、1国内の売り上げじゃ食べられない分国境を超えざるを得ないから、どうしたって危機感を持つ。

パフォーマンスが単独で1つの国の中でやっていける国なんてないだろうから、世界中のパフォ−マ−というのは、もの凄い勢いで国境を飛び越えているのかもしれない。そんな中で「国際競争力」がついていくのだろう。そういえば夏のGallery ART SPACEでの2人展の時にトイレで展示していた白井廣美さん(http://www.kobe-np.co.jp/rensai/kiei/20.html)も、イギリスで勉強した後海外に何度も行ってるって言ってたことを思い出した。

あと感心した話しとしては、商業的になりたってないジャンル故各助成金を得るための努力は惜しまないとのことで、「書類作成は執念をもってやる」そうな。事務処理が本当に嫌いな僕としては、ここがやたらに心に刺さりました。