名画の裸婦に服を着せる

id:seijotcpさんの所で知りました。

http://www.worth1000.com/cache/contest/contestcache.asp?contest_id=2872&display=photoshop

なんかブーグローが元ネタとして人気なところに鍵がありそう。ぶっちゃけて言うと、服を着せて「自然」に見える作品は2流のものが多い。アングルの「泉」はむしろ猥雑になり、ミケランジェロの彫刻やダ・ビンチのデッサンはお笑いと化しています。マチスのダンスなどは、笑うに笑えません。フェミニズム的観点から言えば、逆効果になってます。単にネタなのかな。フォトショップ・テクニックのコンテストというだけ?

そういえば以前、何かの展覧会で、マネの「草上の昼食」の中の裸婦を男性のヌードに置き換えた作品を見てぎょっとしたことがあります。正装の人々の中でむきだしの裸で座らされている「男性」を見て覚えた生理的違和感は印象的でした。女性が日本中に氾濫しているポルノを見て覚える嫌悪感というものの一端が想像できた作品でした。

やはり、この手のパフォ−マンスをフェミニズム的に有効にやるには、少なくとも美術に対する一定水準以上の教養と、元絵のコンセプトと構造を理解し、そのコンテクストを操作する技術が必要だと思います。