Gallery ART SPACEが終了

外苑前のGallery ART SPACEhttp://www2.odn.ne.jp/artspace/)が閉じられることを、手紙で知らされた。噂は聞いてたけれども、やはりびっくり。オーナーの篠原さんは休養期間の後、まったく新たなコンセプトを準備中とのことで、少しほっとしたけど、レンタルギャラリーでありながら作家のアトリエにインタビューに回ったり、全ての展示に批評やコメントをつけたり、見ず知らずの作家を引き合わせて3人展/2人展をシリーズで続けたり、ミニコミ誌を定期発刊してたりと、とにかく「こんなレンタルギャラリーが他にあるか」と言いたくなる場所の閉鎖は、やや淋しいというのが正直なところだ。ここでやられていた事はまだまだあって、世界最小の「名刺ギャラリー」とか企画展はトイレでやってたりとか過去の展示が全て撮影されていてアーカイブになってたりとか、挙げていったらキリがない。


神戸のパフォーマーの白井廣美氏や立体作家の高橋理加氏、画家の高草木裕子氏を知ったのはここを通じてだったし、水野圭介氏の映像作品に驚いたのも、中野愛子氏がトイレ中に写真を貼っていたのもここだった。内海聖史氏も3人展・2人展をここでやってた。僕も個展を3回、二人展を1回やった。ART SPACEみたいな「レンタルギャラリー」とは、多分、もう二度と出会えない。前述の通り、ここが閉まった後は新しい企画がたくさんあると手紙には書かれていたので、そちらに期待したい。


篠原さん、少し早いけど、お疲れさま。そして今後もよろしく。