2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

イメージ生成アルゴリズムのアイディンティティ・葛飾北斎展

いわき市立美術館で、野沢二郎展と併せて鑑賞した葛飾北斎の展覧会がとてもよかった。ホノルル美術館のコレクションということだが、素晴らしい水準であることに疑いない。日本初公開の柱絵「富士見西行図」が最初にあり、以下揃物、錦絵から北斎漫画までま…

フェルメールには飽きた(かしら)・マウリッツハイス美術館展

改装の終わった東京都美術館でマウリッツハイス美術館展。フェルメール「真珠の耳飾りの少女」は以前大阪で見ているのだが、奇妙なくらい記憶から欠落している。当時の記憶に残っているのは「地理学者」の繊細さや、「リュートを調弦する女」のどことなくマ…

絵の具の可能性のコア・いわき市立美術館 野沢二郎展

絵画は一瞬で評価されるという作家本人の言葉を乗り越えるように、いわき市立美術館で行われた野沢二郎展は見る者に十全な「受け止め」を求めているように見える。一般の展示室ではない、一階ロビーの階段側面に73×61cmの油彩画が9点、等間隔に架かっている…

『20世紀末・日本の美術 ―何が語られ、何が語られなかったのか?』

『20世紀末・日本の美術 ―何が語られ、何が語られなかったのか?』について 7月28日に、横浜美術館で開催中の奈良美智展関連トークイベント『20世紀末・日本の美術 ―何が語られ、何が語られなかったのか?』に参加してきました。このイベントは2月に行われた…