2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

DVDでミスティック・リバーを見て、すっかり暗い気持ちになった。これが映画として見事だというのは間違い無いと思うが、なんというか、生きるのが全体にイヤになる。隙のない構成と見事なカメラワーク、ことにその色彩に関しては、こんな青はちょっと他では…

殻々工房、数日お休みだそうです。 http://karakarakobo.seesaa.net/article/32249718.html

photographers' galleryで林道郎氏のコンセプチュアル・アートと写真についての講議があって聞きに行った。1960年代にヘゲモニーを握っていたグリーンバーグ及び抽象表現主義へのアンチとしてのコンセプチュアル・アートが、その前段のミニマリズムにおいて…

昨年11月くらいに禁煙をして、もう二ヶ月以上は持続している。そろそろ禁煙成功を宣言してもいいんじゃないか。最初の2週間くらいは本当に辛かった。使うこともあるまいと思っていた禁煙パイポを2箱も買い、ガムはボトルで消費した。なんというか、序盤戦は…

ひぐちアサのマンガ「おおきく振りかぶって」が面白くて熱中してしまう。高校野球を異常に微分的に描いたマンガで、驚いたことに既刊7巻の単行本、連載期間3年以上を費やして、なんと高1夏の甲子園予選の1試合目が終わっていないのだ。こんな異常な展開の原…

東京都写真美術館で細江英公展を見た。僕が細江英公の写真を知ったのは大学の図書館に置いてあった写真集を見たのが最初だと思う。かなり古びたもので、けして良い状態ではなかったが、モノクロの強いコントラストによるヌードが印象的だった。その少々脆く…

相米慎二の「ションベン・ライダー」をDVDで見たのは実は年末だ。最初、そのあまりといえばあまりの80年代臭さに仰け反ってしまい、もう勘弁してほしいと布団をかぶりたくなったのは、まぁ自分が80年代に10代という致命的に恥ずかしい時期をすごしてしまって…

那須の殻々工房に作品を置いてから、気付けばもう一ヶ月がたっている。なにしろ普通のギャラリーではない、あくまでバール+ギャラリーという場で、最初からまるまる5ヶ月展示することになっているのだから、なんというか「個展への張り詰めた緊張」みたいな…

エッシャーは絵を描くのが下手だ。既に終了したBunkamuraでのエッシャー展を見て思った。これは、エッシャーが画家ではなく、徹底して版画家であることに起因している。エッシャーは原則的にデッサンではなく「作図」の人で、一定の規則に基づいて画面内に幾…

DVDで「バーバー吉野」を見た。この映画はやや通俗的な言い方をすると「女子が幻想する男子」というモチーフが貫かれていて興味深い。いかにも「小学生男子」というものの生態をこまめに描いているように見えながら、というか「小学生男子」の細部を描けば描…

1/2にNHK-BSハイビジョンで5時間以上のフィレンツェ特集番組があった。現地からの生中継を中心にしていて、年賀の挨拶で行った配偶者の実家で楽しみに見た。なにしろ僕は去年の1/2に日本を発ってフィレンツェに4泊したのだから、ほぼ同じ季節の現地を歩いて…