2009-01-01から1年間の記事一覧

建畠覚造という人の彫刻が、実はよく分からない。作品に対して「分からない」と言う事は私には多分珍しいことで、それは何でも分かるとかそういうことではもちろんなくて、まず大抵は、面白いかつまらないかでないのなら「関心がない」ものであり、積極的に…

・自分を価値づける根拠がまったく確認できない感覚は、人を辺り構わず大声を出してしまいそうな精神状態にさせるだろう。声を出す瞬間だけはその感覚を忘れられる−それは、例えば怪我で激痛に襲われた時に大声で叫ばざるをえないことと、同じ事なのだろう。…

mix jam展の搬入は、20回目を迎えるグループ展というだけあって(私は途中からの参加)なんか洗練されてきていて、サクサクと作業が進んでいた。たぶん、一番要になるのは21名の作品の場所決めで、この時間が一番、不思議な緊張感がある。当日現場にこられな…

・携帯電話が壊れてしまいました。昨年から相当怪しかったのですが、先週電話として機能していなことが判明しました。キャリアの窓口では、普通は出来る筈の新しい機体への電話番号/メールアドレスの移行もできない、と言われてしまいました。というわけで、…

子供の罹患したウイルス性腸炎に私が感染して、しばらく苦しんでいた。深夜、製作をしていたら母体の呼ぶ声がして、とんでいったら起き上がった子供が吐いていた。吐瀉物をかたずけ、着替えさせ、シーツをかえて、熱が無い事を確認して、その夜は寝かせた。…

下記の展覧会に出品します。 ■Mix Jamは見た20 古河街角美術館 http://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/machikado/index.htm 2009年2月10日(火)から15日(日)ただし12日(木)は休館。 9時(初日12時)から17時(最終日15時) 地図:http://www.city.iba…

芸術や、芸術を学ぶ事が役に立たないとか浮世離れしている、みたいな言葉は間違っている。芸術が、自分と、自分の周りの世界の関係を、材料や概念や言語・記号等の操作を通じて把握し、より積極的に組み替えていこうとする思考のことだとすれば、それは、こ…

次回「組立」企画概要

次回「組立」企画概要は以下の通りとなりました。専用blogより転載。 「組立」上田和彦×永瀬恭一展 会期:2009年3月26日(木)〜4月8日(水)会期中無休 会場:photographers’ gallery http://www.pg-web.net/ 時間:12:00〜20:00 地図:http://www.pg-web.n…

先週、なびす画廊で松浦寿夫展を見ていた。とても微妙で繊細な感覚を与える作品で、この、こまやかな感覚を、どのように言葉にしていいのか。私は最近では、2004年、2006年の同じギャラリーでの松浦氏の展示を見ていて、あとは府中美術館の公開製作を見てい…

京橋のASK? art space kimuraで見た木村太陽氏の作品が気持ち悪い。そして木村氏の作品では、この気持ち悪さ=生理的違和感が「軽く」見えてくる。この「軽さ」の質、というものについて考えることが、たぶん木村氏の作品を経験してゆくときのキーになるんだ…

古谷利裕さんが去年書いていた、ピカソに関する記事(id:furuyatoshihiro:20081210)を読んで、それは確かにそうだよなぁ、とおもいながら、古谷さんの言う「身の丈に合わない」という所を、自分は積極的に捉えようとしている事に気づいた。つまり、ピカソに…

・絵を見ながらその作品について考えることは難しい。私は、絵画作品について考えようと思うなら、その作品の前を一度立ち去らなければならない。作品を見ている時、私の諸知覚は刻々と信号を私の脳に届けてくる。絵を前にしている時は、その送り続けられる…