2008-01-01から1年間の記事一覧

以下の企画を公開します。

上山和樹氏からコメントを頂いた(参考:id:ueyamakzk:20080219)。その中の『「制作過程」に注目するモチーフについて、ひきこもり関係者側から全くレスポンスがない』『おそらく、まったく誰にも理解されていない』というコメントは意外だった。もしかして…

恥ずかしいのだけど、子供が産まれてから何度か彼の顔をクロッキーしている。こんな事(人をモデルにしてクロッキー/デッサンする)は本当に久しぶりで、指の筋力とか、動態視力とか、視覚情報を「線」に変換する為の独特の神経の接続なんかが切れているのが…

現在、別アカウントで非公開状態にしているダイアリーから流用。 ●Freezing Point http://d.hatena.ne.jp/ueyamakzk/ 上山氏の思考は刺激的だ。それは上山氏が美術批評家の三脇康生氏を参照しているからではない。上山氏の言う“制度分析”それ自体、つまり上…

北千住のおっとり舎で行われた、池田剛介氏のレジデンスプログラムの中間作品発表を見て来た(http://blog.livedoor.jp/ottorisha/archives/572736.html)。面白かった。作品はアクリルボックスの中に樹脂で形抜きされたような金魚や植物の葉が充填されたも…

下記のグループ展に参加します。●古河三高美術部OB展「ミックスジャムは見た19」 古河街角美術館 http://www.city.koga.ibaraki.jp/machikado/ 2008/2/11〜2/17 9:00〜17:00(初日は12:00から、最終日は15:00まで) 休館日:2/12(火) 地図:http://www.…

去年のエントリで最初一緒に書いていたものなのだけど、別に立ててこの話しをしておきたくなった。既述のとおり、我々は事後的に出産にかかった費用のうち、35万円の補助を受け取る手続をした。大助かりなのだが、逆の言いかたをすれば、子供を出産しようと…

東京国立近代美術館で「わたしいまめまいしたわ」展を見た。細部はともかく全体には面白かった。この展覧会は、京都国立近代美術館や国立国際美術館、そして東京国立近代美術館自身の所蔵の作品群を「現代美術にみる自己と他者」という問題設定で再構成した…

先日、茅場町のSAN-AI GALLERYで見たグループ・ショーでの南條敏之氏の写真が、ちょっと面白かった。南條氏の優れたいくつかの作品には、どこか写真とデッサンの狭間を形成するような奇妙な感覚がある。南條氏の写真を見るのは初めてではなくて、私は昨年川…

展覧会について。率直に言えば、私にとって展覧会とは作品の発表の場であるという事以上の意味は薄かった。少し考えが変ったのが昨年の2つの展示、殻々工房での個展と「うきぐも」展で、展覧会というのは単なるショー(あるいは売り出しでも何でもいいが)で…

・作品と言うのは基本的に役にたたない。それ自体自立したもので、もう少し踏み込んで言うなら、特定の役にたつものは厳密には作品でない。なんというか、空回りしている水車みたいなもので、そこに上手くアクセスすると時にはお腹を満たしてくれるものを作…

・音楽的な制作。自らのコンディションと世界の境界面としてのキャンバス。知覚の場は目や耳ではない。キャンバスだ。 ・制作を問うことを過大視することは危険だ。時としてその姿勢自体が目的化され、一見真面目な制作態度がそのまま一種のアリバイ工作に繋…

「六本木クロッシング」展が終わっている。もちろん複数の意味で。私は見に行っていない。以前このblogは「作品について何か言うなら見てから言え」と横断幕を張っている(参考:id:eyck:20071022)。展覧会は「作品」ではないが、少なくとも私はこれから「…

JR上野駅の正面玄関口(映画「おもひでぽろぽろ」でも丁寧に描写されていた猪熊弦一郎の壁画がある)エントランスの2F、いまひとつ上手に再利用できずに残されてしまったかのような空間で、改装休館中の東京ステーションギャラリーの企画による、「現代日本…

爆撃は続行される。様々な技術、多様な兵器によって大量の物資が投下される。大地はゆがみ、変形する。掘り返され、埋められ、堆積する。 そこには一見、それなりに緻密な計画があるように見える。しかし、にもかかわらず、作戦は何度となく繰り返される。見…

誰かが誰かから恩を受けているとか、だからあいつは誰それのことを誉めているのだとか、そんな事ばかりを一見物知り顔に(業界通?)言っている人に対して、私が聞きたいのは、そんなことはともかくとしてそこに産まれてしまった作品なりなんなりをあなたは…

子供は体重が4.5kgを超えた。ベビーバスが窮屈になってきた。お腹が丸く太り、新生児用の紙おむつを在庫切れを見計らってsサイズに切り替えた(母体が出産後実家にいた時、一緒にいた義兄の小学校1年生の子供が1日のおむつの消費量で在庫数を割って「このく…

・朝、部屋のカーテンをあけ、窓を開くと、外気が冷たく流れ込んでくる。晴れた空を高く一羽の鳥がついっと横切り、一声鳴く。日光が、いくつかの建物を切り出している。車が道路を走ってゆく。人が一人、歩いている。全てがくっきりと粒だって見える。目に…