2005-01-01から1年間の記事一覧
アートフェア東京の会田誠氏の映像作品に関して、また訂正。英国での最初のテロは7/7でした。 本当におはずかしい。再訂正します。気付くのが遅すぎるし、すいません。
府中市立美術館で山田正亮展を見て来た。 第3室に集められていた、縦長の構図に水平のストライプが描かれている作品群の中で、比較的初期の1960年に描かれた「Work C.40」と後の1963-64年に描かれた「Work C.148」を比べてみると、作品の質に変化がある。山…
父は既に死んでいた。痩せこけて、テレビで見るアフリカの戦災児を思いださせた。肌は真っ白だった。首は真横を向き、開いた目元には粘度の高い水分が張っているようだった。それは涙というよりは、スーパーで見る魚の目のような、ゼラチン質のものに見えた…
A-thingで行われている井上実絵画展の第一部を見て来た。後半の展示がこれからで、通して見てはいないことを外して考えても、何かを書くことがためらわれる所がある。作品にネガティブな印象を感じたからでは無く、その逆だ。幸福に「ただ見ていたいだけ」の…
昨日書いたアートフェア東京における会田誠氏の映像作品に関して、僕は「この作品を見て、本気で傷付き怒る人がいる状況で売るのでないかぎり、この映像は美術作品としての批評性を獲得できない。日本国内では、会田氏の作品が陥りがちな内輪受けの冗談にし…
引き続きアートフェア東京について。 岡崎乾二郎氏の「あかさかみつけ/No.19」が売られていたのはびっくりした。岡崎氏の立体が見たいと思っていた僕としては、この作品が目に出来ただけで収穫だったのだが、ここはやはり購入という視点を持ってみるべきなの…
東京国際フォーラムで、アートフェア東京(http://www.artfairtokyo.com/)を見て来た。「美術の見本市」というキャッチフレーズが相応な催しで、会場を簡易なパネルで分割して多くの画廊・画商が作品を並べている。「その場でアートを買える」という触れ込…
引き続きフィリップス・コレクションの話。今日で最後にしようかと思う。気になる作品はもっとあったのだけれど、僕がパワー減衰中でもあり、打止めということで。 ボナールは僕が気にしている画家の一人なのだけど、今回の展覧会に来ていた「棕櫚(シュロ)…
フィリップス・コレクションの話を昨日に続いて書く。今日はセザンヌの「ローヴの庭」について書こうと思うのだが、ちょっと躊躇してしまうところもある。この作品はキャンバスの地が多く残された中にタッチが散在するような絵で、どうしても「抽象絵画を先…
昨日の記事は自分でいろいろと問題を感じたので削除した。御了解を。六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーでフィリップス・コレクションを見て来たので、いくつかの作品について書く。 ロダンの彫刻「姉と弟」は1890年の作品とされていて、サイズは高さ…
映画「スゥイングガールズ」をビデオで見た。ネタばれの山なので、未見の人はご注意を。この映画は多くの部分で「女の子をブスに撮る」ことでできてる映画で、その連鎖がいつのまにか幸福感に繋がっていくという構造になっている。全編を通じての怪しい山形…
bloc復旧。というわけで先日のデータをのっけました。興味ある方は適当にGETして下さい(アクセスはこのページ上部にある永瀬のサイト本体のトップページから)。ちなみに長谷川繁展はomolo.comさんのデータを頂きました。 実は先日のエントリでは、小山登美…
blocがなんか調子悪い。ログインできない。のっけるつもりだったデータをメモメモ. ●井上実展 A-thing http://athings.exblog.jp/2267374/ 第一部 7/13-8/14 第二部 8/17-9/18 武蔵野市吉祥寺本町 2-28-3 Tel 0422−20−3088 定休日 火曜/木曜 …
クールベについて書く。先日まで書いたブリヂストン美術館で見た作品についての続きのようなものだけど、おまけというか補遺のような感じになると思う。こういった書き方になるのは僕がクールベについてよく分からないと思いつづけているからで、この文章自…
ロダンの彫刻「カミーユ・クローデル」について。カタログでは1889年の作品で、高さ24.5cmとなっている。ブロンズ鋳造で作られている。正面を向いた婦人の首像だが首はほとんどなく、粗く薄い台座からほとんどすぐに顔、頭部になっている。顎の下と台座の間…
※この展覧会は既に終了しているので注意して下さい。 マチスの「画室の裸婦」について。カタログでは1899年の作品とされている。縦66.2cm×横50.5cmの厚紙に油彩で描かれている。 画面のセンターからわずかに左よりに、片足に重心をかけ立っている左向きの裸…
ボナール「ヴェルノン付近の風景」について。ほぼ正方形のキャンバスに油彩で描かれている。カタログによれば、63.4cm×62.4cmで1929年の作品とされている。 画面一番下に、近景となる地面がある。左下から右中程に向かっていくつかの高低を経ながら伸びてゆ…
ブリヂストン美術館で行われている「印象派と20世紀の巨匠たち」で見る事ができたいくつかの作品について連続して書く。この展覧会はブリヂストン美術館の所蔵作品で構成されていて、展示期間が終了しても、いずれ常設展などで目にする事ができると思える。 …
で、どうでもいいけど、国立国会図書館のデジタルアーカイブ・ポータルでニュース・ブックマークやってて面白い。 http://www.dap.ndl.go.jp/home/modules/xhld1/ 個人のブログとか押さえてる。しかも記事の後ろのカテゴリ分けのところではてなブックマーク…
ダ・ビンチのスケッチとか見られる。 http://www.bl.uk/onlinegallery/ttp/digitisation1.html ダ・ビンチ関連だとこんなのも。「岩窟の聖母に2種類の下絵」 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20050702k0000m040173000c.html ちと古い話…
ギャラリー21+葉で行われている、上野恵利展について。 油絵が2点(うち1点は2対で構成)、アクリルによる水彩的作品が12点、リトグラフ3点が展示されている*1。油絵は画布が木わくに張られることなく、上下にバトンをつけて紐で吊るされている。水彩的作品…
岡崎乾二郎&松浦寿夫展が名古屋であるわけだが、 http://www.eris.ais.ne.jp/~fralippo/module/Information/index.html ちらっとこれに行くにはどんな手があるのか考えた。いやあくまで仮説ですよ。まぁ4日の対談は諦めるとして、値段的には高速バスかな。…
アートスペース羅針盤で行われている三瀬夏之介展について。 会場には2双の屏風と1点の大作の日本画、他に小品が置かれている。三瀬氏の特異性は、壁面に吊るされた大作に出ていると思える。この作品は壁いっぱいの大きさがあるが、その大きさの基底材を作っ…
http://www.skipcity-dcf.jp/index2.html フォ−ラムで樋口真嗣監督の対談とか。デジタル映画のことDシネマって言うの?Vシネみたいだね。村上賢司監督(id:MURAKEN)の「川口で生きろよ!」が見たいんですが、誰かなんとかしないかね。ローカルネタとか言う…
6/30に京都造形芸術大で開催。もちろん僕は行けません。つうか明後日かよ。 http://www.acic.kyoto-art.ac.jp/now/2005/06/suzan/suzan.html メンツがバラけてるというか多いっていうか。ゲストプログラムって何するの?こういうシンポって行ったことないな…
新宿西口の居酒屋「東方見聞録」は、お運びの女子及び男子が全員お揃いのメガネです。店中メガネっ娘+メガネ男子(版権元id:kowagari)。なんの気もなく店に入って1時間以上経ってふとトイレに立った時気づいた。人類は自らの行為に恐怖した。しまった似た…
人生何が起こるかわからない。ハイアートに魂を捧げたこの身がこともあろうにコスプレ・バーに行くことになるとは。以前から友人が代々木某所に入り浸ってるのは聞いていたんだが、アニメだのゲ−ムだのお兄ちゃーんだのに一切興味のない俺様は華麗にスルーし…
毎日スパムメールしか舞い込まない僕のメールボックス(「初恵です、返事くれたよね?」「寂しくてごめんなさい」「一度連絡したいと思ってました」etc.)にもごくごく稀に普通のメールが届くことがあって、それがこのblogの読者だったりすると驚く。まずこ…
川内倫子のCuiCuiが素晴らしい。 http://www.foiltokyo.com/book/art/cuicui.html 13年撮り溜めてきたという、川内氏自身の家族の記録なのだけれども、この写真集で川内倫子は完全に超越的なテーマを追い掛ける「大作家」になりつつあると思える。この写真集…
NICAFが前身のアートフェア東京がblog立ち上げ。コレクターへのインタビューやアートニュースや。 http://artcafe.weblogs.jp/ 今の所、国内で目に見える形のアートマーケットというのはここしか無いのではないか(GEISAIは違うでしょう)。アートフェア東京…