2006-01-01から1年間の記事一覧

観光・イタリアルネサンス(29)

●参考図書2現地で買ったカタログについて書く。なかなか日本で見つけることはできないだろうが、それぞれの項目で、国内で入手する方法・あるいはそのヒントになる情報を書いた。もちろん、持ち帰った人から古書店に流れたものもあるかもしれないので、現地…

観光・イタリアルネサンス(28)

●参考図書書いていない作品が山程あるが、とりあえず打ち止めとする。参考図書を▲事前に読んだもの、■現地で買ったもの、△事後に読んだものの3回にわけて挙げる。イタリア行きなどもう一生ないかもしれないのだから、事前勉強なしに真っ白な心で、なんていう…

観光・イタリアルネサンス(27)

●雑記5ローマのトラブル大会。妙にイタリア慣れしつつあると思い込んでいた鼻が折れたのが、アッシジを見てからバスで到着したローマ初日の夜で、いきなりホテルチケットを紛失した。ロビーでトランクを盛大にひっくり返したが出てこない。あわやここまで来…

観光・イタリアルネサンス(26)

●ミケランジェロシスティーナ礼拝堂でミケランジェロの天井画と「最後の審判」を見た。いずれもフレスコ画で、天井画は1508年から1510年にかけて、「最後の審判」は1536年から1541年にかけて制作されたとされている。 とにかく一望するだけで首が痛くなる。…

日本橋三越でやっているベオグラード国立美術館所蔵フランス近代絵画展に、軽い気分で行ってみたら、これが結構充実した展覧会でビックリした。入場締めきりギリギリの閉館30分前に飛び込んだので、けしてじっくりと見たわけではないのだが、会期が12日まで…

観光・イタリアルネサンス(25)

●カラバッジオローマ・バチカン美術館でカラバッジオ「キリスト降架」。1603年頃に描かれたとされている。キャンバスに油彩で描かれている。縦300cm×横203cmの大きさがある。この絵に感じるのはほとんどギャグ的ともとれる大仰な身ぶりの意識的な組み上げと…

観光・イタリアルネサンス(24)

●レオナルド・ダ・ビンチウフィッツィの作品について書いている時に意識的に避けた画家がいて、それがレオナルドだった。今回の観光では、ルーブルにでも行かない限りありえないだろう程まとまってレオナルドの作品を見ているのだが、上手くその印象を文字に…

観光・イタリアルネサンス(23)

●ジオット4(サン・フランチェスコ教会上堂壁画その2)アッシジ、サン・フランチェスコ教会上堂のジオットの壁画についての続き。僕がこのフレスコ群で気にしているのは、絵の具の塗りと色彩で、これは勿論600年とかの時間を経ているから劣化している。この…

展覧会メモ

イタリア行き以来死んでいたblocをアクティブにしました。沢山の人からデータをgetさせて頂きました。ありがとうございます。僕も10ケばかりデータを突っ込みましたが、そこからいくつか注目データを御紹介。あ、イタリア話はまだ終わってませんので念のため…

観光・イタリアルネサンス(22)

●ジオット3(サン・フランチェスコ教会上堂壁画)アッシジのサン・フランチェスコ教会上堂でジオット「聖フランチェスコ伝」を見た。このフレスコ壁画群の、ジオットへの帰属は議論があるようだ。その内容は知らないので単なる推測になるのだけれども、もし…

観光・イタリアルネサンス(21)

●雑記4雑記。ようやくフィレンツェが終わりです。 前回の雑記で予告したスーパーの話しは棚に上げて、ホテルについてちょこっと書く。既にサンタ・マリア・ノヴェッラ駅至近に宿を取ったと書いた。日本の感覚だとこれは「いい所じゃん」となるのだが、イタリ…

観光・イタリアルネサンス(20)

●カルミネ教会・ブランカッチ礼拝堂サンタ・マリア・デル・カルミネ教会で、ブランカッチ礼拝堂。このエントリも前後している。「観光・イタリアルネサンス」の最初のエントリに書いたけど、順番的にはサンタ・クローチェ→サン・スピリト→カルミネ教会→ピッ…

観光・イタリアルネサンス(19)

●サント・スピリト教会前後したが、サント・スピリト教会。サント・スピリト教会のファサードは、まるで大根をすっぱり包丁で切り落とした断面のようで、設計者ブルネレスキのプランが中途で切断されたという“事情”がそのまま表されているようだ。これほど内…

観光・イタリアルネサンス(18)

●ラファエロ2ピッティ宮パラティーナ美術館でラファエロ「エゼキエルの幻視」。1518年の作品とされている。板に油彩で描かれている。大きさは縦47.7cm×横29.5cmで、あまり大きくない。宮殿美術館の雑多な会場では多くの作品に埋もれていて、見のがしかねない…

観光・イタリアルネサンス(17)

●ラファエロピッティ宮パラティーナ美術館でラファエロ「大公の聖母」。板に油彩で描かれている。1506年頃に作成されたとされている。高さ84.5cm×幅55.9cmの大きさがある。 ほぼ漆黒の色面を背景に、幼子イエスを画面右の胸元に抱いたマリアが描かれている。…

観光・イタリアルネサンス(16)

●フィリッポ・リッピ2ピッティ宮パラティーナ美術館でフィリッポ・リッピ「聖母子と聖アンナの生涯の物語り」。「バルトリーニのトンド」とも呼ばれている。1450年に描かれたとされている。直径135cmの円形の板絵(トンド)で、テンペラで描かれている。宮殿…

ミックスジャム17は無事終了。大変おもしろうございました。えーと、スコシ先を急いで行きます。サント・スピリト教会+カルミネ教会ブランカッチ礼拝堂は飛ばします。

観光・イタリアルネサンス(15)

だいぶん記憶が薄れてきた。やばいな。なんか忙しくなってきたし。 ●ジオット2 フィレンツェ最終日の朝に行ったサンタ・クローチェ教会は、塔がイントレに囲まれているのにもまして、内部がすさまじい事になっていた。どこも修復中の建物ばかりのフィレンツ…

現在ミックスジャム17に参加中。つ、疲れた。

観光・イタリアルネサンス(14)

ウフィッツィは打ち切り。おわんねー。つうかもう上手く思い出せない。●マリーノ・マリーニウフィッツィの後、マリーノ・マリーニ美術館へ行った。なんでここでマリーノ・マリーニなんだと思われるかもしれない。簡単に言えば配偶者の希望で寄ったのだった。…

観光・イタリアルネサンス(13)

●ルーベンスルネサンスの画家ではないのだが、ウフィッツィはボリュームとしてはマニエリズム以降が半分を占めている。シャルダンとか、面白い画家の絵がかなりあるのだけど、とりあえずルーベンスについて書く。 僕はルーベンスという画家が好きなわけでは…

観光・イタリアルネサンス(12)

●ボッティチェリ補遺ボッティチェリについては一応一区切りつけたつもりなのだけど、なんか頭の中から離れていかない。1日のうち、ふと雑事や制作の隙間にぽっかりと、ボッティチェリの絵というよりはあの「変な感じ」が紛れ込んできて、正直ちょっと鬱陶し…

観光・イタリアルネサンス(11)

●ボッティチェリ3昨日の続きになる。「誹謗」は縦62cm×横91cmの作品で、1490年頃に板にテンペラで描かれている。 ローマ風の柱とアーチのある建物の室内に人物群が描かれる。 アーチ形に抜けた空間にはほぼフラットな青と、中央の抜け下部に僅かに薄い緑の色…

観光・イタリアルネサンス(10)

●ボッティチェリ2 ウフィッツィでボッティチェリの多くの作品を眺めながら思ったのは、この画家は「おかしな感じ」がする、ということだ。個々の作品の「おかしさ」もあるが、それが集まった時の、ボッティチェリの部屋とされている10-14室の存在そのものが…

観光・イタリアルネサンス(9)

●ボッティチェリ ウフィッツィ14室でボッティチェリの「春」。1481年-1482年に描かれたとされている。横314cm×縦203cmの作品で、板にテンペラで描かれている。かなりの大きさで、物理的な重量を想像させもするのだが、なぜか特殊な浮遊感、不安定感がある。 …

観光・イタリアルネサンス(8)

●シモーネ・マルティーニとリッポ・ミンメもしや、これが世に言う「ツンデレ」というものではあるまいか。 ウフィッツィ3室にあったマルティーニとリッポ・ミンメの受胎告知図について。知らなかった作品なのだが、そのどこかユーモラスな愛らしさに思わず現…

観光・イタリアルネサンス(7)

●ジオットウフィッツィでジオットの「荘厳の聖母」。1310年頃の作品とされている。ギャラリーの構成上、ほぼ最初の部屋となる第2室にある。この部屋は観客の度胆を抜こうと狙いすますかのように、ジオット、ドゥッチョ、チマブーエの、いずれも高さ3メートル…

観光・イタリアルネサンス(6)

●雑記2 今日は全面的に雑記。なにしろサンタ・マリア・デル・フィオーレのドゥオモは文字どおり「お上りさん」してきただけなんで。ざっと町歩きの話を。 フィレンツェは小さな町で、30分もかければ町の主要部分の北から南まで歩いていける。おかげで3日の間…

観光・イタリアルネサンス(5)

●フィリッポ・リッピサン・ロレンツォ教会でフィリッポ・リッピ「受胎告知」。1440年頃の作と言われている。マルテッリ礼拝堂の、キリスト十字架像の下に置かれた受胎告知図で、更に下には3枚からなるプレデッラがある。 困った。どう書いていいかわからない…

イエーイ。皆知ってるかい。まだフィレンツェの1日分終わってないんだぜー。ヒャッホー。