2009-01-01から1年間の記事一覧

●夢。 大きな商業施設の中にいて、ベビーカーを押している(子供が乗っている)。何かの災害に見舞われて、大騒ぎになっている。とても広いのだけれど暗くなってしまっている空間を、配偶者とどこかへ向かって移動している。大勢の人も様々に行動し、右往左…

8月10日追記

会期が10月13日〜12月26日となりました。正確には10月12日の開店前には搬入を終えます。ギャラリ−タイムは11月2週目末を検討中です。

那須にあるBar+Gallery殻々工房で、10月から12月にかけて個展です。 ●永瀬恭一展(仮題) Bar+Gallery殻々工房 http://karakara.pepper.jp/blog/ http://karakarakobo.seesaa.net/ 10月13日〜12月27日 18:00-24:00(Food Last 23:00) 栃木県那須郡那須町高…

ギャラリーヤマグチ クンストバウ東京で「Don't Think. Feel!」展。ドナルド・ジャッド、カール・アンドレ、桑山忠明、ソル・ルイット、ロバート・ライマンの5作家の小作を展示していた(展覧会はもう終わっている)。 会場に入ってすぐの壁にはライマンのエ…

先週新宿ニコンサロンで王子直紀展「牛島」を見ていた。モノクロの写真プリントがフレームに収められ、キャプションなしで展示されていた。写真中に1枚だけ「悪石島小学校」という表示のある門が写りこんでいたことから、この展覧会の会期中、皆既日食の観測…

吉祥寺A-thingsで「TRIO-A-STRIPE」。西原功織、保坂毅、秋本将人による3人展。西原氏の作品は表面のテクスチャーの質において、独自の成果を見せつつ在る。2008年に見た同じA-thingsでの長期個展では、その絵の具の扱い、例えば小さな画面に多くの線が走る…

Bunkamuraで「奇想の王国 だまし絵展」。序盤のスルバラン「聖顔布」は、率直に言ってこれは本当にスルバランなのかと首をかしげた(噂に聞くストックホルム国立美術館のものとは明らかに異質だろう)し、アンチンボルトは完成度があるのだけれど、板に描か…

メゾン・エルメスで名和晃平「L_B_S」展。ガラスの球に胞状に覆われた鹿の剥製が1体、ポリウレタン樹脂が飛沫状に様々な工業品や工芸品に吹き付けられ大きさ順に直列に展示されたものが1組、床に置かれたボックスに満たされたシリコンオイルに、下部からグリ…

東京建築士会の平成21年住宅建築賞入賞作品展を日本橋のDIC COLOR SQUAREまで見に行ったのは先週になる。今回入賞したIKMO(柴田晃宏+比護結子)による、築33年の木造住宅を構造だけを残し全面的にリノベーションした自宅+事務所「キチ001」は、2006年のオ…

那須・殻々工房での「野沢二郎 素描と油彩展ー花と心象ー」に行って来た。今回展示されていた作品のうち、油彩の多くは水戸のGalerie Cielで一度見ていたのだけれども(参考:id:eyck:20090615)、ほぼ自然光−ごくわずかに補助的な照明があるだけ−で見ること…

「組立」専用blogより転載。 ちょっと休眠していた「組立」ですが、大きなニュースが入ってきました。昨年の第一回「組立」の対話企画ゲストに来て頂いた磯崎憲一郎さんが「終の住処」で芥川賞を受賞されました。おめでとうございます。 詳しくは「組立」専…

ART TRACE GALLERYで境澤邦泰展を見て来た。キャンバスに油彩で描かれた絵画が展示されている。10号程度の作品から200号もあろうかと思える大型のものまである。画面の密度は様々で、基底材の地が大きく見えた、画面内にいくつかの筆のタッチが散乱したもの…

水の中を泳ぐ、そのことを思い出しながら考えていこうとするとき、私は多分、その「見た目」あるいは「光景」を記述してゆくわけではない。まとわりつく水の抵抗、冷たさぬるさ、質量、自分の荒い呼吸の音、激しい心音、苦しさ、爽快さ、緊張感と開放感、そ…

Gallery Koyanagiで鈴木理策「White」展。写真、というメディアが素朴に「現実」を写している、という前提はずいぶん前から崩れていて、それは別にプロフェクショナルなカメラマンや編集者などではない、ごく一般の人の間でもそうだと思えるのだけど(いまや…

A-thingsで上田和彦展。キャンバスにアクリル絵の具で描かれた絵画作品が中心で、紙に描かれたドローイングも3点ほどあった。基本的に複数のタッチあるいはストロークが画面内で様々な方向に引かれて構成されている。ストロークは絵の具が完全に乾燥しないう…

ピナ・バウシュ 死去

asahi.comより転載 http://www.asahi.com/obituaries/update/0630/TKY200906300343.html 【ベルリン=金井和之】ドイツの著名な振付家兼演出家のピナ・バウシュさんが6月30日、ドイツ西部ブッパタール市内の病院でがんのため死去した。68歳だった。バウ…

ギャラリーヤマグチ クンストバウ東京で鈴木たかしCOLOUR HAZE展。リネンを張ったパネルにジェッソで描かれた絵画作品。一片が30cm四方、あるいは35cm、45cm、50cm、60cmのスクエアの画面が、時に単体で、場合によっては2枚並べて展示されている。会場に入っ…

偶然通りかかったビルの前に、山口長男の展示をしているというギャラリーのカンバンが立っていて、興味を持った。狭いホールの奥まったところにエレベーターがあり、敷居が高い印象だったけれども、するっと入ってしまった(こういう所に対する抵抗感は学生…

Youtubeで、スペースシャトル「コロンビア号」の、2003年の大気圏再突入時・空中分解事故を地上から捉えた映像を見ていた。 「Columbia Re-Entry Analysis」 http://www.youtube.com/watch?v=zuZE_qZWvcE アマチュアが撮影していたのだろうか。しかし、いく…

・それは一つの戦争になっている。複数の権利主体が存在し、それぞれの主体は異なる背景を持ち合わせている。しかもそのプログラムには、その背景も権利を維持している。さらにいまはまだ「主体」と呼べる形式は確保していないものの、いずれは明瞭に権利を…

例えば豚肉を食べているとしても、たいていスーパーで小間切れにされたパックを買ってくるわけで、そこで「豚」という、屠殺された個別の生き物の全体をイメージして食べる感覚は持てない。牛肉も同じだ。以前、どこかのサイトで中華料理の子豚の丸焼きの宅…

南天子画廊で「常設展-中村一美」を見て来た。昨年夏の新作個展の時の、中村氏の自己批評意識で組織された画面に私は驚きつつ、作品としてはやや苦しいのではないかと感じたのだけれども(参考:id:eyck:20080710)、今回見る事のできる98年以降昨年までの作…

少し前に水戸のGalerie Cielで野沢二郎展を見て来た。会場は外からも中が良く見える作りで、扉を開け、すぐ右手にある小作を見て、あれっと思い、すこし人が多いメインの会場に入って、大小さまざまな作品を見て、なんかすごいなぁ、とショックをうけた。野…

子供が育つ。1歳6ヶ月。いくつかどきどきする事がある。1年前まで、半ばこの世のものではないような、はかなげで、ちょっと力を加えればあっという間に死にそうで、意味や因果関係とは無縁の反応ばかりで、どこか現実感のない、ふわふわした「いきもの」だっ…

川村記念美術館での、ロスコの展示(高い位置に設置し、作品間隔が短い)が、アッシジのジョットの「聖フランチェスコの生涯」のフレスコ壁画の形式に近い気がした。「聖フランチェスコの生涯」のあるサン・フランチェスコ大聖堂はロマネスク様式の下部にゴ…

クッキンアイドルの事だけを書いたのでは、教育テレビの面白さ全体からみれば偏っている(当たり前だ)。一部の絵本もそうだけど、こどもの世界の未分化な場所に向かう表現て、やっぱりそれなりに大人のパターンをズラしていけるフィールドで、油断している…

京橋の南天子画廊で岡崎乾二郎展を見てから、東京駅八重洲口まで歩いて都バスに乗り、馬喰町まで行ってgallery αMで中原浩大展を見た。この二人の作品には共通する感覚があった。どちらも過去作品の展示ではあるけれど、中原氏の作品は1989年のもの、岡崎氏…

・私にとって美術とは計量可能な事物からの唯一の離脱としてあるのかもしれない。量や交換とはコミュニケーションや経済を含んだもので、だとするならそれは今の環境の大部分を覆っている。 ・だから、美術はけしてコミュニケーションを誘発するツールだった…

上山和樹さんとのメールlog公開

「組立」専用blogでは予告していた上山和樹さんとのメールlogの公開を開始しました。5回にわけて連載します。ひきこもりに対する実践的思考と、美術制作の現場(という言い方が僭越なら一人の作り手の現場)がリンクされた、その経緯を、ほぼそのままの形で…

金曜日には、駒場の東京大学までロスコに関する公開イベントに出かけたのだけど、どうしても仕事が終わらず、6時開始なのに到着したのは7時過ぎになってしまった。構内図で会場の位置を確認したのだけど、会場であるべき建物に着いても戸が閉まっている。う…